映画ザ・ファブルを観た

何の記憶にも残らない
無の映画だった。

日本映画とはこう言った無の映画が
売れる傾向が多い。
この傾向を形作っているのは
有名人の映画進出によるものだと思われる。

役者は職業である。
別に岡田の演技力を否定しているわけではない。
演技力は皆そこそこあるが
有名人には有名人ゆえのカラーが有る。
オーラを纏うからこそ有名人。

役者は、こと作品と呼ばれる映画は
このオーラが乱立すると内容がぼやける。
目が有名人の顔面に惹きつけられ
全体像がぼやけてしまう。
三谷映画や、つつみ、山崎映画程ではないが
これはその悪いところを見習い作られた
ボヤボヤ映画の1つだった。

ジャッキー映画の様な、記憶に残るワンシーンさえあれば、また違った評価が出来ると思うが
有名人が各所に配置され
それをこなしているという内容の映画を
大人が見ても何も感じない。

特にデザイン会社社長を演じる佐藤二郎に関しては
いつも通り過ぎて損をしていると感じた。
少しくらい違う演技をさせてあげて欲しい。

仕事の幅が非常に狭すぎる。
全員が自分の持ち味通りの演技を披露しただけ
そんな印象。
唯一意外性のある向井理に関しては
下手過ぎで論外である。