そういえば。





後期論文式試験の直前に、お嬢様がまた実家にやって来ました。

本人曰く「6度目」のご訪問だそうです、はい・・・orz・・・

それにしても、ンマー、いちいちよく覚えてること(○イスバーグ)





ゴタゴタ期間を含めて足掛け5年の付き合いでもありますし。

お互いの実家に片方が出向く回数も相当増えてきておりますし。

と、こうなってくると、

「社会人になってない男に娘はやれんな」リミッターが掛かっている向こうのパパ様はともかく、

基本「陽気」で構成されている我が家の両親からは、





「「これはもはや結婚フラグ成立キタコレwww」」





との無言の圧力をひしひしと感じます。

この時のワタクシの感情は、何とも巧く表現できないのですが、

最近の言葉では、こういうのをウザイと言うそうです。













さて。

お嬢様曰く、今回のご訪問の目的は「勉強合宿」。

本当に直前の追い込みをかけたいのなら、彼氏の実家でやるかい普通。

・・・という突っ込みは、何より当事者である俺自身が深ーく感じております。





「お互いの試験範囲から、気になる論点とか疑問点を出して潰そう♪」

事前にこんな提案をされて、まぁタメにならなくもないか、と思い直しつつ。

せっかくなので、手を焼いている疑問点をリストアップ。









当日―。

お嬢様が持ってきた疑問点は、上下六法合わせて7個。

対して俺がリストアップした疑問点は18個。




・・・




「お嬢様 = 出来る子」

「ここの管理人 = 残念な子」

という図式を頭に描いたそこのあなた。

そういう安易な想像、ダメ、ゼッタイ・・・orz・・・














ともあれ、幸いにもダラけることもなく勉強会の方ははかどりまして。

昼過ぎから夕食の休憩をはさんで、そうやね、大体22時近くまで、

基本書と判例集とデバイスを片手に延々8時間。





事後強盗成立の要件がどうの、承継的共犯を認める認めないがどうの、

明白かつ現在の危険の法理をあてはめる局面が難しいだの、

無令状の捜索・差押えの事例で拾うべき論点がどうの・・・ゴニョゴニョゴニョ









てな具合にロー生らしい時間を過ごしてたわけです、うん。

そうこうしているうちに夜も更けていったのですが・・・











嬢 「疲れたぁー・・・何か甘ぃもん食べたぃ(チラッ」








こういう時は 「無視」 に限ります。

基本書やら何やらを片付けながら「風呂入ってとっとと寝ちまえ」と言い放つ俺。

しかし、だだこね始めた女ほど面倒なものはありません。

さても恐ろしきは、スイーツ(笑)に対する女の執念なりき・・・orz・・・








ここから四谷怪談に出てくる「恨み言」のごとく、お嬢様の一人語りが始まるのです。











大体さ、「甘いもん食べたい」って言ってるのに無視ってないよねー・・・

せめて「夜中にそんなもん食べたら太っちゃうぞ?この」みたいな、気遣いっていうの?

そういうの欲しいよねー・・・




(チラッ)





そういえば、○○○(本名)はもう覚えてないと思うけどさ、

ウチら付き合い始めた頃は、ほんっと私のためにいろいろしてくれたなぁ・・・

あれって○○○が20で、私が19ぐらいの時だったかなー・・・

マンションに泊まりに行って、私が「甘いの食べたい~」って言ったらさ、

夜中なのに有り合わせの材料でホットケーキ作ってくれたよねー?





(チラッ)





そういうのってさ、女の子からしたらかなり「くる」じゃん?

普段無愛想な彼氏が、何だかんだ言って私のこと考えてくれてるんだぁみたいな。

ホットケーキ自体が嬉しいんじゃなくて、

何ていうのかなぁ、喜ばせてあげようとしてくれた気持ちが嬉しいみたいなねー。





(チラッ)





やっぱあれから4年も経つと、彼女の扱いも「雑」になってきちゃうんだねー・・・

何か悲しくなっちゃうよね、あー私ってこんなもんかぁみたいな。

甘いもん食べたいなぁー甘いもん食べたいなぁー甘いもんたb(呪詛)







どことなく理不尽な「恨み節」を聞かされ、一階へ降りる俺。

キッチン周りの棚を調べてみましたが、気の利いたもんはほとんどない。

かといってわざわざひとっ走り買ってくる義理もなし、




ふぅ・・・(ニヤソ)




そういえば、ホットケーキがどうのと言っていたが。

・・・そんなもんがこの家に常備されているはずもなし。

ガラッ・・・ないない。

ガラッ・・・ないない。

ガラッ・・・ないn





・・・あったorz・・・





いやいやいや、かといってこんな夜中にわざわざ作る義理もなし。

改めて「寝ちまえ」と言えばいいだけのことだ。

そう、それだけのことだ。













―10分後







一枚目をキレイにひっくり返せて一人「おぉ♪」と喜ぶ俺。

その後姿が、何とも言えない哀愁を誘います・・・orz・・・





そんな風にして土台を1枚目、2枚目、3枚目と作っていって。

それぞれの間にメープルシロップをシャッと馴染ませます。

でもって、てっぺんにバニラアイス(スーパーカップ)を乗っけて、

その上に、更にメープルシロップを「格子模様」にかけていって。













イメージ 1





♪じょーずにに出来ましたぁ~~~~~♪(こんがり肉完成)









拍手など要りません。

ただ・・・ただ一つだけ言わせていただけるなら。

長丁場の勉強の後に、夜中に一人でキッチンに立って、

「あちっ」などと言いながら黙々とホットケーキを作り上げた男の、

その悲しい後姿に想いを馳せてあげてください(号泣)






ちなみに、外っ側の切り口がだいぶデコボコになってますが、

キレイに丸くなんなかったので包丁でカットしたら余計ひどくなったというオチです(苦笑)

まーそんくらいは「野郎の料理」ってことで勘弁してね♪











それでは、Aちゃん(イニシャル)ことお嬢様のもとへ運びます。

夜中の勉強中に飲んでいるロイヤルミルクティーもくっつけました。

こうなりゃもうとことんです(苦笑)








嬢 「嘘!? わぁっ♪」

ふんっ・・・




―モグモグ




嬢 「おいふぃ~ ありがとっ♪」

う、嬉し・・・くなんかない別に(意地のデレツン)














世の殿方一同へ。

「柄にもない優しさ」というものは、

普段滅多に出さないからこそ「柄にもない優しさ」なのであって、レアなのです。

このように大盤振る舞いしてしまうとロクなことはありませぬ。

かくいう俺自身、ここいらでビシッと手綱を締めないと将来尻に敷かれそうです。





・・・おい。

誰だ、今「もう敷かれてんだろ」っつった奴は(ビキビキ)





殿方の皆様はそこらへんに十分注意していただいて、

俺の屍を超えて、「男」をどんどん磨いていっていただければと思います。




あ、ちなみに。

「桜水さんはお嬢様が嫌いなんですか?」(東京都在住:男:9才)

という内容をはじめ、同様の質問が多数寄せられておりますが。

・・・ボク、嫌いだったらこんな事出来るはずないでしょう?





壮大なノロケを最後に残して、『Aちゃんの執事』、劇終(テテン!)