| 『不合格体験記 3』 |
人は、「不可能だ」と思うとき、「やりたくない」と決心しているのである 代々木ゼミナール講師 荻野暢也
高3の1年間が始まりました。
クラスメイトも一人、また一人と東進やら代ゼミサテラインなどに入り始め、
次第に受験色が濃くなり出し・・・
そんな中、俺もいよいよ「受験」というもんの実体が、肉眼で確認できるようになってた。
クラスメイトも一人、また一人と東進やら代ゼミサテラインなどに入り始め、
次第に受験色が濃くなり出し・・・
そんな中、俺もいよいよ「受験」というもんの実体が、肉眼で確認できるようになってた。
「中学時代の成績はトップだった!この進学校に入ったんだ!」
エゴの塊の俺が当時酔ってたこの文句が、今では重圧としてのしかかるようになっていました。
ヘタなところに入る訳にはいかない、ましてや浪人なんて・・・
エゴの塊の俺が当時酔ってたこの文句が、今では重圧としてのしかかるようになっていました。
ヘタなところに入る訳にはいかない、ましてや浪人なんて・・・
けれど、時期も時期だから、会う人間の話は大抵「志望校」のネタになります。
友達「おまえ、もう第一志望決めた??」
中学友「どこ狙ってんの??」
親戚「いよいよ受験だけど、国立か??」
両親「そろそろ志望校は決まったんか??」
こういう問いに対して、当時俺が多用した大学名があります。
友達「おまえ、もう第一志望決めた??」
中学友「どこ狙ってんの??」
親戚「いよいよ受験だけど、国立か??」
両親「そろそろ志望校は決まったんか??」
こういう問いに対して、当時俺が多用した大学名があります。
| 「東京大学 文科Ⅰ類」 |
過去の偏差値、それにかねがね法学部志望だったことも手伝って、
俺が↑の発言をすると、
親以外の人間は大体皆「おぉ~」とか言ってくれて、俺も内心引きつりながら笑っていました。
実際、俺も入りたかった。
俺が↑の発言をすると、
親以外の人間は大体皆「おぉ~」とか言ってくれて、俺も内心引きつりながら笑っていました。
実際、俺も入りたかった。
5月になり、いよいよ後がなくなった俺は、
「東大生の50%が入会経験あり」っつう文句につられて、Z会に入会。
東大レベルの英語、数学、国語(現・古・漢)を片っ端から受講しました。
「東大生の50%が入会経験あり」っつう文句につられて、Z会に入会。
東大レベルの英語、数学、国語(現・古・漢)を片っ端から受講しました。
でも、ここに来て東大レベル即応の問題を解いてみて、改めて実感した。
俺の学力は、まるで東大レベルに達してない・・・。
答案を添削してもらうにしても、何を書いていいのか分からない・・・。
解答を参照しても、解法が全く分からない・・・_| ̄|○ドーン・・・。
俺の学力は、まるで東大レベルに達してない・・・。
答案を添削してもらうにしても、何を書いていいのか分からない・・・。
解答を参照しても、解法が全く分からない・・・_| ̄|○ドーン・・・。
Z会というのは、選択したコースの問題等が送られてきて、
それを期日までに提出して、細かい添削をしてもらう、というのが基本システムです。
ここでの「期日までに提出された」答案のことを、新着と言います。
逆に間に合わなかった答案は遅着です(読んで字のごとく)。
それを期日までに提出して、細かい添削をしてもらう、というのが基本システムです。
ここでの「期日までに提出された」答案のことを、新着と言います。
逆に間に合わなかった答案は遅着です(読んで字のごとく)。
分不相応なコースを選択して、「解けない&分からない」だった俺は、
ひどい時は、解答を参照しつつ答案を書いて遅着で出す始末。
それじゃZ会に入った意味がないじゃないか、っつうお叱りごもっともな状態です。
それじゃZ会に入った意味がないじゃないか、っつうお叱りごもっともな状態です。
さらに、付け加えさせてもらうならば、
ちょうど時を同じくして、俺は男女関係でちょっと深刻な揉め事を起こしました(原因は俺です)。
両方の親まで出てくる事態にまで発展してしまうほど・・・
ちょうど時を同じくして、俺は男女関係でちょっと深刻な揉め事を起こしました(原因は俺です)。
両方の親まで出てくる事態にまで発展してしまうほど・・・
彼女との仲も、自分の学力も破綻状態。
ストレスは臨界点に・・・。
この頃、俺の性格は中学時代にも増してトゲトゲしくなり、
友達や両親に当たることも多かった。
ストレスは臨界点に・・・。
この頃、俺の性格は中学時代にも増してトゲトゲしくなり、
友達や両親に当たることも多かった。
人間関係がこじれたのもテメエのせい。
勉強がはかどらないのも、偏差値が低空飛行を続けてるのもテメエのせい。
そんな事は分かりきってることなのに、
何もかも、気遣って寄ってくる人間の「せい」にして、突き放すことしか出来ない。
原因は全てテメエ自身なのにね・・・
勉強がはかどらないのも、偏差値が低空飛行を続けてるのもテメエのせい。
そんな事は分かりきってることなのに、
何もかも、気遣って寄ってくる人間の「せい」にして、突き放すことしか出来ない。
原因は全てテメエ自身なのにね・・・
そんな状況などお構いなしに、模試は依然として手厳しい評価を出し続けます。
東大E、慶應E、早稲田E、中央D・・・
・・・もはや「夏」に賭けるしかない; ̄_ ̄)
高校生活最後の夏休みが迫っていました。
高校生活最後の夏休みが迫っていました。
| 2002年、夏休み。 |
この夏休みこそが、現役最大の稼ぎ時。
部活も引退して、皆いよいよ完全に受験態勢です。
俺は、目標を立てました。
部活も引退して、皆いよいよ完全に受験態勢です。
俺は、目標を立てました。
これくらいやらないと、もはやどうにもならんっつう自覚がさすがに芽生えた。
高校の自習室、家、図書館、あらゆるスペースを使ってやろう。
高校の自習室、家、図書館、あらゆるスペースを使ってやろう。
しかし、この計画も失敗に終わりました。
とにかく「暗記」に徹した勉強法がいけなかった事、
そして、結局100時間程度しかやらなかった事、が原因です。
とにかく「暗記」に徹した勉強法がいけなかった事、
そして、結局100時間程度しかやらなかった事、が原因です。
こうして俺は、
最後の巻き返しのチャンスである「貴重な40日間」を、自ら台無しにしちまった。
最後の巻き返しのチャンスである「貴重な40日間」を、自ら台無しにしちまった。
| 2002年、秋。 |
センターの願書取り寄せが始まりだし、
校内にも「センターまであと○○日!」というボードが貼り出されました。
校内にも「センターまであと○○日!」というボードが貼り出されました。
その頃になって、2学期最初の模試返却が。
結果はというと、
結果はというと、
東大E、慶應E、早稲田D(ほぼE)、中央C(ほぼD)。
ほとんど上昇してない・・・。
確かに、当初の予定よりは大幅に下回ったけど、夏には100時間やった。
なのに伸びない・・・やっても伸びない・・・(泣)
なのに伸びない・・・やっても伸びない・・・(泣)
理由は簡単。
さっきも言ったとおり、勉強法がダメだったからです。
さっきも言ったとおり、勉強法がダメだったからです。
現役、浪人、カテキョと今までやってきて思うんですが、
効率のいい勉強法というのは「家の建築」に似ています。
効率のいい勉強法というのは「家の建築」に似ています。
①まず、地ならし(変な覚え方、中途半端な覚え方の一斉掃除) ②次に、基礎作り(単語・文法などのキャパを少しずつ増やす) ③でもって、骨組み(教科書レベルで、基本の「き」から時間をかけて学習) ④いよいよ、内装(参考書をフル稼働して、一つ一つ解法や文法、流れを徹底学習) ⑤ちょっと凝って、デコレ(パターンやスピード解法などを組み込んで、効率アップ) ⑥補強(実践が一番。問題集・過去問を繰り返し解いて、経験値を増やす) ⑦点検(最後の補強と、「抜け」のチェック)
①→⑦と一本筋が通ってるのが理想。
でも俺の場合、3年間っつう時間の中で、
↑で言うところの①~③がゴッソリ抜け落ちた状態で知識をぶち込み続けました。
でも俺の場合、3年間っつう時間の中で、
↑で言うところの①~③がゴッソリ抜け落ちた状態で知識をぶち込み続けました。
ボコボコの地面に、手当たり次第に柱を打ち込んでいって、
壁やら何やらをデタラメに貼り付けて、無理矢理完成させたような状態。
壁やら何やらをデタラメに貼り付けて、無理矢理完成させたような状態。
当然、突風でも吹きゃ全壊です。
単語・文法のキャパが絶対的に不足してるから、「何となく」しか読めない。
基礎がない状態で、解法を覚えたせいで、
ちょっとパターンをひねられると、その時点で降参。
実践演習の時間不足のせいで、解答時間がやたら間延びするetc。
単語・文法のキャパが絶対的に不足してるから、「何となく」しか読めない。
基礎がない状態で、解法を覚えたせいで、
ちょっとパターンをひねられると、その時点で降参。
実践演習の時間不足のせいで、解答時間がやたら間延びするetc。
基礎と演習を除外して、ひたすら「暗記」に依存した現役時の俺の勉強は、
結局、最後まで中途半端に終わりました。
結局、最後まで中途半端に終わりました。
冬になって「あぁ、何もかも失敗だ・・・」と思うも、時既に遅し。
現役時代のセンター試験が始まりました。
現役時代のセンター試験が始まりました。
『不合格体験記 4』に続くのだ。