
大学後期始まった頃から、サークルの女友達にDVD借りて、わずかな寝る時間も惜しんで一気に観ました。
リアルタイムのときに、ただ安直に「ドロドロ系??」と思って敬遠してたんですケド、最終回だけ観たんです。
が!結局、いまいち内容が分からなくてですね(汗)
財前(唐沢寿明さん)と里見(江口洋介さん)はどんな関係なのか、
ドラマを通して何が言いたかったのか、
誰がどんな役なのかがあんまし、、、
半年クールのドラマで最終回しか観てないんだからトーゼンですわな(笑)
ちなみにかなり前にも同名作品があったそうですが、、たぶん確実にまだおれ生まれてすらいません(笑)
ずーっと気になってたんですが、友達の女の子に持ってる子がいて、「貸してくれ!!」
五日間かけて全巻見ました。
泣いてしまいました、、
でも、よくある感動の涙ではないデス。(観た方なら分かりますよね?)
今日はそんなテレビドラマ、「白い巨塔」について語ろうと思います。前置きナゲー
国立浪速大学、その大学病院。
権力、派閥、カネ、駆け引き、、そんな世界で限りなく頂点を目指し、迫ろうとした男、財前五郎と彼を取り巻く人間の物語です。
まず、登場人物が「超」豪華ですね。
唐沢寿明さん(以下”さん”省略)、江口洋介、石坂浩二、伊藤英明、矢田亜希子、上川隆也、沢村一樹、水野真紀、若村麻由美、及川光博、伊武雅刀、かたせ梨乃、黒木瞳、西田敏行などなど。
ギャラだけで一体いくらに、、、
この物語、主人公は財前五郎ですが、全体を通して対立して描かれているのが助教授、里見です。
財前、里見。
同期の二人は、常に対立と同調を繰り返します。
二人に共通しているのは、「医師も人間」という考え方。
でも、その解釈は全く逆です。
「医師は神様じゃない、人間だ。自分の技術を試したり、野望を果たす為に行動するのは当然のことだ。例えそれが、患者の本質的なケアや、医師の理想を無視することになっても」
強い信念を持つ財前に、里見は常に反発します。
「医師も人間だからこそ、患者の病気以外のケアにも心を注ぐべきだ。技術や知恵を誇るのは、医師ではない」。
大学病院を覆う巨大な権力を利用し、時にはあえて利用されることで、ひたすら教授を、そしてその上を目指す財前。
彼の才能を見抜き、裏で「カネ」のバックアップをする義父、財前又一(西田さん)。
財前の野心に危機感を覚え、その芽を摘もうとする教授の東(石坂さん)。
財前を常に利用しながら、自身の地位を固める鵜飼(伊武さん)。
そんな腐敗した医学部に、里見は嫌悪感を覚えます。
財前の医師としての超一級の腕を誰よりも認めている里見。
何故それを純粋に患者の為に使おうとしないのか?
何故それを己の野心の為に使おうとするのか?
ストーリーが進み、財前が教授に就任する頃には、
里見は、自分と財前との間の決して相容れない「人間として」「医師として」の「違い」を知ります。
ところが、出世街道まっしぐらの財前は、あるオペで重大な医療過誤を犯します。
原因は技術的なミスではありません。
皮肉にも、彼が切り捨ててきた「患者との対話」の欠如に基づくものでした。
遺族側(かたせさん)から訴訟が起こり、財前は窮地に陥ります。
事実を隠したりせず、ありのままを公表すべきだ、とする里見に、威信を重んじて拒絶する鵜飼をはじめとする浪速大学。
「適切な処置を行なった。訴えられる筋合いはない」
財前は徹底抗戦の構えを見せ、病院側も弁護士(及川さん)を用意し、対抗します。
病院の方針に反抗した里見は、地方の小病院に飛ばされました。
遺族側には関口弁護士(上川さん)が立ち、病院側の執拗な妨害に遭いながらも、地道に、少しずつ病院側を追い詰めていきます。
遂には、反財前だった東も、病院側だった柳原(伊藤さん)も遺族側に立ち、里見も法廷で「医師とは、医学とはどうあるべきか」を訴えます。
控訴審、遂に財前に有罪判決が下りました。
激しく激昂する財前。
その時、体調が崩れ彼は倒れます。
すぐさま手術が行なわれましたが、執刀した東らは財前の体内を見て絶句。
彼はすでに切除不能の末期ガンに蝕まれていました。
財前五郎。高度ガン医療センターのセンター長にまで上り詰めようとしていた矢先でした。
上層部では会合が行なわれていました。
学長の地位にいた鵜飼は、ガンセンター長が末期ガンであること、控訴審に負けた直後であることなどが病院にとってマイナスであると考え、
財前に病状の告知をすることを中止します。
財前は上層部に捨てられたのでした。
誰も本当の病名を言わない。
でも、自分が医師である以上、日に日に衰弱していく身体で薄々気づいてしまう。
母に「心配ない」と電話した財前は、PCのディスプレイに映った自分の青白い顔を見て言葉を失います。
全てを失ったとき、財前が頼ったのは、、、里見でした。
里見は正確に病状を告げます。
そして、身も心も衰弱した彼を見守りたいと打ち明けます。
しかし、
「大学病院の人間は、大学病院の中でしか死ねないんだ、、」
財前は断りました。
「君を助けたい」
「君の不安を受け止めたい」
涙を浮かべて食い下がる里見。
「里見。僕に不安はないよ。ただ。ただ、、、無念だ」
里見の前で、初めて彼は涙を流しました。
里見の肩を力なく叩き、立ち去る財前。右手の痺れが、ひどくなっていました。
財前の様態が急変。
病室には家族や関係者、医師らが集まっていました。
もうろうとした意識の中で、途切れ途切れにうわ言を繰り返す財前。
里見が現れると、何故かうわ言が止まりました。
以前として意識が定まらない中、里見に見守られ財前は涙を流しました。
「僕しかいないんだ。世界は、、代わりの人間が。二人で、、二人で、、里見。、、里見。」
翌日、財前は亡くなりました。
途中からただのあらすじみたいになっちまいましたが(笑)、俺は上で紹介した二人が言葉を交わす二つのシーンで、、(T_T)でした。
彼の涙は、よろこびや感動のものではなく、最後まで「無念」に満ちていました。
それは、最後に登場する彼の手紙からも明らかですが。
権力渦巻く医学界という「白い巨塔」の頂点まで迫ろうとした彼。
その夢が崩れたとき、無念な気持ちの他に彼は何か残ったのでしょうか?
何かに気づけたのでしょうか?
「友情」という言葉は、このドラマには合うと思えません。
しかし、里見を通して何かを感じ取ったのは事実です。
理由こそあれ、二人には強い信頼関係がありました。
ストーリーには直接関係ありませんが、主題歌の「Amazing Grace」を最終回で聴いていて、
死の瞬間まで「無念」に満ちていた彼も、もしかしたら何かを見い出し、救われたのかな、と思いました。
「I once was lost,but now I'm found.
was blind but now I see...」
(かつて私は失った、でも見つかった。
何も見えなかった。けれど今なら、、見える。)
この部分の詩が象徴してるような気がします。
名作です。
暇があれば次の記事で、書ききれなかったとこを書いていきまっす。量は1/3にしますからご心配なく(笑)