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俺は法学部に属してるんで、ゼミで取り上げられる映画も、司法や裁判に関わるものが多いです。
ただのサッカー好きのアカンタレじゃないのです(笑)


去年とってたゼミのテーマで裁判法をテーマにしたディベートがあったんですよ♪
知らない人もまだいくらかいるかもしれないですが、
日本でも平成17年度から「裁判員制度」がスタートします。
そもそも裁判法とは、、、

「映画の説明始めろ、ボケェ」と言われそうですな(笑)

で、そこで教授に「まずこの二つの映画を見比べてみて」と言われて観たのが
外国映画「12人の怒れる男」
日本映画「12人の優しい日本人」
です。

タイトル似てますよね?
実はこの映画は同じ「一般人が参加する裁判」をテーマにした作品なんです!
どちらもサスペンスとかじゃなくて、ユーモアたっぷりな作品なんですが、
観てて共通してるのが

「法の基本的知識のない人間が いかに感情的になりやすいか」
「確固たる自分の主張を持たない人間が いかに他人の意見に流されやすいか」
「自分には何の関係もない他人を裁くとき いかに集中力が乱れるか」

の三つです。
ただ闇雲に「裁判官には、専門家だけじゃなくて一般人の声が必要!」って唱えることが、実はどれ程危険なことかをどっちの作品も影で警告してます。
ただ最後には「一般人だから出来る考え方」も大切なことを教えてくれます。
これだけの説明じゃ分からないんで、実際に書いてきましょ。


今回は、「優しい日本人」の方で。
この作品、何と監督はあの三谷孝喜さんです!
というのもこの作品、「怒れる男」を観た三谷さんが日本風にアレンジしたそうなんで、
なるほどなぁ~と思いました。

陪審員として参加する12人のメンバーも、三谷作品によく出てくるような方々ばかり。
名前までは無理でも「見たことあるこの人!」って感じると思います。
そして、さらに驚くべきことに、12人のメンバーの中に若かりし頃の豊川悦司さんがいます!
初めて観たとき俺はビビッた(笑)


さてさて、どういうお話かというと、、、
ネタバレがたまに出てきますんでヤな方は注意!!



「女性が恋人を殺害した事件」
について勝手に選ばれた一般市民12人が判決を下すことになります。
メンバーは個性的な奴らばかり。
サラリーマン、医者、役者、フリーター、喫茶店オーナー、主婦、オヤジ、おばさん、などなど。

自分の意見を言えばそれでいいかっつうと大間違い。
実は、この審議にはルールがあって、
「12人全員が同じ判決(有罪or無罪)を下すまで終わらない」んです!

ここで、いろんな奴らがいろんなことを考えます。
どうにかして全員に理解してもらいたいと悩む者、
例え一人になっても絶対に意見を曲げないと考える者、
早く帰りたいからとっとと周りに合わせようと思う者、
有罪でも無罪でもどっちでもいい者、
頭ん中が真っ白になる者(笑)


証拠や証言は被告に不利なものばかりだったため、
案の定一発目の評決では有罪多数。
しかし、全員にはなりませんでした。早く帰りたい奴らは「空気読めよ、、」という表情。

有罪側が、無罪側の奴らにいろいろ理由を説明しても、絶対に意見変えねぇ!と言って聞きません。
中には「かわいそうだから無罪」という奴まで現れる始末。
これにはインテリチックな奴らが「感情論で裁判すんな!」と猛反発。

その後も審議は続きますが、新たな証拠が出てきたり、あるいは誰かが上手い説明をしたりなどで、意見は無罪に傾いたり、有罪に傾いたり。
何時間たってもまとまりません。
だんだん部屋はドヨーンとしてきます(笑)
とうとう「どっちでもいいからまとめよう!?帰りたいんだよ!」とぶっちゃける者、
一方反対の連中にまくしたてられるうちに逆切れする者、凹む者(笑)

メンバーのほとんどもお疲れモード。
「どっちでもいいからとっととまとめよう」って空気になってきます。

・・・ですが。

いよいよ有罪で決定か?
ってところで無罪派の一人が「よく分からない」と言います。


実はこの「よく分からない、何で有罪になるのか」というのがとっても重要になってきます。
考えてくうちに、実際に再現するとどうしてもつじつまが合わない証拠・証言、さらにはメンバー全員が縛られてた先入観も分かってきます。
次第に皆は無罪に傾いていき、、、
ラストは思わぬどんでん返しがあるんで、こっから先は自分で見てみてください♪


後半の流れでおそらく三谷さんが伝えたいのは
「どんな人間でも、感情的になる」ことと、
「法の知識に縛られてない一般人だからこそ、逆に発見できるものもある」こと、
この二つだと思います。
三谷さんらしく、二時間ずっと一部屋しか写らないストーリーなのにコメディータッチで飽きさせなくて、
で、後半にはスピード感のある展開が待ってるんで、あっという間に二時間見れると思います(笑)


「裁判員制度」がよく分からない人。
字面を眺めるより、これ観たほうがずっと飲み込み早いと思います!
映画なんで脚色はされてるけど、実際にはどんな制度なのか、どこが良くてどこが欠点なのかがすっごいよく分かります。
あ、ただこの作品も、「怒れる男」の方もTSUTAYAとかであるトコとないトコに分かれるみたいなんで、店員さんとかに聞いてみてください♪
三谷作品好きな人なら絶対ハマるはずでっす!長くなって申し訳(T_T)