俳諧伝授 -73ページ目

四国・九州アイランドリーグ

昨夜、四国・九州アイランドリーグ、我が愛媛マンダリンパイレーツ今期地元最終戦を見に行ってきました。


勝ち試合、いい試合でした。


と云っても、愛媛を応援する者にとっては、という意味ですけどね、応援団も盛り上がっていました。


後期の最下位がすでに決まったうえでの試合でした。不甲斐ない負け試合を変わることなく応援し続けてきた応援団の皆さんにとっては、嬉しい最終試合だったのではないでしょうか。


選手達と応援団を中心に、球場が一つになって躍動していた観がありました、相手チームとそれを応援していた少数の人には申し訳ないけれど‥。


さて、いつも思うのだけれど、選手達、どうなるんだろう。


四国・九州アイランドリーグは独立リーグ、つまりNPB(日本プロフェッショナルベースボールリーグ ふつうに云うプロ野球)を目指す者が所属するリーグです。


今年のドラフト会議で、このなかから幾人の選手が指名されるのでしょうか。


予測できませんが、0人ということも考えられます。


四国・九州アイランドリーグは発足五年目です、発足当時から参加している選手もすでに五年目のシーズンが終わったことになります。


もう夢を追い掛けている年齢ではない、そういう現実に直面している選手がけっこう居るのです。


夢を断念しなければならない、そういう選手‥。


「夢は諦めなければ必ずかなう」いま世間ではそういう風潮が支配的です。


でもねぇ、こういう独立リーグからNPBへ行けるのは、ほんの一握りのめぐまれた選手にすぎません。


多くの選手たちは、夢を断念するときが嫌でもやってくるのです。


「夢は諦めなければ必ずかなう」こっちのほうに価値観が偏ってませんか?いまの時代。


夢を諦める、夢を断念する、ことだって、挫折をあえて引き受けるという意味で勇気の要ることだし、大きな決断も必要だし、それはそれで価値あることなんじゃないでしょうか。


「夢は諦めなければ必ずかなう」という価値観のもとでは、夢を諦めたものは一生その負い目を背負わなければならないのだろうか。


「夢は諦めなければ必ずかなう」ほうだけに価値観が傾いているのは不健康ですよね、それだけは間違いない。


まあ、そんなことを考えながら、ひたむきにプレーする若者達を見ていたのです。


というより、私にできることは、入場料金をきちんと払って彼らのプレーを見ていてやることぐらいしか、できないのですけどね。


試合終了後、選手ひとりひとりが挨拶するためマイクをまわしたとき「愛媛の皆さんほんとうにお世話になりました」と云った選手がいました。


グサっと何かが胸に突き刺さるような感覚がありました。


目頭がちょっと熱くなりました。


おそらく、観客席の幾人かは私と同じ感覚だったのでしょう。


試合前から吹いていた秋風が、よけい身にしむような気がしました。