二里程は
二里程は鳶も出て舞ふ汐干哉 太祗
|にりほどは○○|とびもでてまう|しおひかな○○|
季節は「汐干」で春。
炭太 祗(たん・たいぎ)(1709~1771)の俳諧の発句です。
汐干狩の光景ですね。
「二里程は鳶も出て舞ふ」実に雄大なスケールの景・時空が出現しますよね。
一里は三十六町、3.9273キロメートルに相当します。
江戸時代の風俗・時代考証を念頭に情景を思い浮かべてもいいのですが、現代においても基本的な汐干狩の風情に変化はなかろうと思います。
潮の満干は、それこそ有史以前から繰り返されてきたのですから‥。
この景は、悠久の時の流れを背景に、立ち現れています。
「二里程」けっこう遠いです。
鳶も、けし粒のように小さく見えたでしょうね。
ただ、鳶独特の輪を描きながら気流に乗る飛び方で、それと判るのです。
遠方ですから、ゆったりと、ゆるやかに‥。
その手前の地上には、春の潮ならではの広大な潮干潟に潮干狩りする人の姿が見えます。
春季恒例の行事だったようですから、周辺に暮らす人々総出の活気に満ちあふれていたでしょうね。
こういうときの子供達って、すごく熱心ですよね。
嬉々として、干潟を掘り返していたことでしょう。
この風情、現代にも通じますよね。
時空を越えて普遍的な世界です。
それを見ている詩人の孤高、その視点が、読者であるあなたの視点です。
太祗ってすごいよね。
ほぼ完璧な蕉風の発句です。
ここまで像が鮮明だと、脇を付けるのも簡単ですよね。
どうです、ひとつ七七の脇句を付けてみませんか。
思いついた方は、コメントしてみてください。
ではまたでスゥッ・・・(ーoー)y゜゜゜