初鴉 | 俳諧伝授

初鴉

初鴉二天の鷺を気取るらし  ousia


読み
はつがらす にてんのさぎを きどるらし


「初鴉」は新年の季語、とくに元日の朝の鳴き声および姿を云います。


「二天」は宮本武蔵のことです。


武蔵は剣豪として名高い人ですが、絵画でも優れた作品を残しています。


とくに鷺の画は有名ですね。


もちろん私は、印刷物やテレビでしか見たことがありません。


けれども、印刷やテレビの画面を通してさえ、強烈に伝わってくるものがあります。


私は、武蔵の画が好きです。


武蔵はその兵法において、到達した剣術の境地において二重に孤独でした。


武蔵の活躍した時代、戦闘の主流はすでに集団戦になっていて、武蔵のような個人主体の兵法は時代遅れだったんですね、これが第一の孤独。


さらに、武蔵は剣豪として常人の追随を許さない無敵の境地に到達しました、これが第二の孤独。


何の分野においても、傑出した境地に到達した者は孤独です。


彼は、その境地を誰にも語ることができません。


彼は、彼の境地を語れない、つまり、もし語ることができたとしても常人には理解できない、ということですね。


彼は「沈黙の内に示す」ことしかできないんです。


武蔵の画がまさにそうです。


そこには、彼の到達した境地が示されているはずなんですね。


で、初鴉は、二天の鷺を気取っていたらしいんです。


あ、もちろん私は鴉語を知りませんから、鴉に訊いたわけじゃありません。


まるで、武蔵の描く鷺のポーズを、真似ているように見えたんです。


まあ、初鴉くんは、だだ寒かっただけかもしれないんですけど‥(-_-;)


もう、正月も四日になりました。


私は、明日が仕事始めです。


ではまたでスゥッ・・・(ーoー)y゜゜゜