オマケ
これは一応オマケということで、私の俳句もついでに。
万緑や降り籠められし窓四角
筍や値札の裏の投機筋
ナイターや聞かぬ訛りの一集団
朝刊の手にやはらかく入梅す
五月雨や所在無さげな鷺の首
いささかの豆飯買ふて昼餉かな
涼しさや膝擦るほどのハングオン
にせアカシア雨を呼ばむと咲きにけり
灯蛾しきり志功あるいはヴァン・ゴッホ
文明の照らす空あり夏の月
はしたなき写真写りぞ更衣
梅雨寒やむさきをとこの針仕事
かたつむり指名手配の顔のうへ
ナイターや怒号歓声また怒号
残照やはやナイターの沸き初むる
青芝やスパイクの刃のひたぶるに
うたかたの乾して消えざる代田かな
ペット訪ふけぶり悲しも額の花
人一人機械一台田植哉
積ん読の果てて卯の花腐しかな
洋館を模したる駅や立葵
雨の日の草うつくしく刈られけり
黴の香や巻の欠けたる資本論
しよきしよきと髪切らせをり梅雨晴間
卯の花腐しカリフォルニアの青い空
休日を思ひ思ひの田植かな
夏手袋ドアーミラーを直しけり
前を行く荷台にそよぐ早苗かな
あをあらし龍馬の如く歩み行く
ディズニーの映画覚ゆや虎耳草
卯の花の散るかエンジン冷むる音
蚊柱や滅亡の日もそのやうに
五月雨や立ち去りがたき野球場
ことごとく青葉越しなり峰の風
今年竹雨天のひかり集めたる
白き手の寝かしつくるよ合歓の花
きやひきやひとぬるる少女や五月雨
やつがれの居らぬ世もあり著莪の花
栗咲くや日に三便の停留所
すずめ来て弾みて去りぬ梅雨はれま
鱚釣や竿におぼゆる海の底
飛魚の低く飛距離をのばしけり
ヒーローの吊されてゐる夜店かな
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