今年竹 | 俳諧伝授

今年竹

竹の子や児の歯ぐきのうつくしき  嵐雪


読み
たけのこやちごのはぐきのうつくしき


季は「竹の子」で夏。


服部嵐雪(1654~1707)の句である。


この句の「竹の子」は、根曲竹(ねまがりだけ-チシマザサの一種、籠用材にされる、筍はスズコ、姫竹と呼ばれ美味)だそうだ。


直径は、大人の親指ほど、おそらく、焚き火で直焼したものに、かぶりついているのだろう。


「児の歯ぐき」一点にピントを絞ったような表現は、俳句にも継承された短詩ならではの技法だ。


これでもう、まわりの情景さえ見えてきてしまうから不思議‥。


形式の威力だ。


みなさんは、どんな想像をめぐらされるだろうか。


芭蕉に次の句がある。


(詞書)
草庵に桃桜あり
門人に其角嵐雪あり


両の手に桃とさくらや草の餅  芭蕉


其角、嵐雪は、芭蕉ご自慢の高弟でもある。



今年竹雨天のひかり集めたる  ousia


読み
ことしだけうてんのひかりあつめたる