泣きたいのだけれど。

最後に私が泣いたのは、確か3年生の最後の日。そして、4年生の最初の日。

その日は、4年生に進級する始業式。
朝の会で当時担任だった先生が5年の担任になることを知った。

そのときは泣かなかったけど、家に帰って 夜、布団の中で静かに泣いてた。


あれから時は経って、中学生になって。

嫌なこと、悲しいことがあっても涙すら出てこなくて。


『4日後までにカラオケで80点出せるように練習すること。』

ねぇ、私が声出して泣ける環境ですらないこと、知ってる?
歌うなんて、到底できやしない環境なんだよ?

才能があるアンタが羨ましいよ。
サビ歌っただけで80点は余裕?

そんなこと、何もかも常人以下の私に望まないでよ。

才能がない奴は 才能のある奴に埋れて人の目には見えなくなるもの。

アンタには小さい頃に味わった苦痛がわかるの？

イジメられたことはあるの？

感情を押し殺して、泣けなくなった私の気持ちがわかるんですか？

仲がいいと思ってた友達に、影で悪口言われたことはあるんですか？裏切られたことはあるんですか?



本音が言える人なんて、ほんの一握り。

何時か、泣ける日が来るんですかね。