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ウーゴズ・ブログ|kumaのブログ(アート編)

美術館向けの展覧会企画に携わってきたKuma氏が語るアートのつれづれ。

東京・南青山のウーゴズ・ワークショップ&アルケミーで19日(木)まで開催中の伊藤清子個展『AQUATIC』から作品をご紹介します。

会場にはいるとさまざまなクラゲや魚たち、タツノオトシゴなどを描いた絵が迎えてくれます。そして、これらの絵と対面していると自然と自分が画面の中にはいりこみ、あたかも海の中で彼らを見ているような不思議な感覚にとらわれます。

伊藤さんはクラゲなどの水性動物を描きながら、自分が彼らになって運動しているような疑似体験をするそうですが、彼女の絵をみる私たちは、水中メガネをつけて海中を遊泳している感じがしてきます。

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たとえば、この作品、タイトルは「EMERGENCE」(出現)。

海の中を浮遊するクラゲが実に繊細なタッチと色のトーンで描かれています。クラゲの動きというのは時に海の流れに身を任せて流されているだけのようでもあり、また時には自律的に方向を変えているようでもあり、非常に微妙です。

この微妙な生き物が、水中を遊泳する私たちの眼前に急に現れた、その瞬間に放つ不思議な存在感を表したのがこの絵だという気がします。クラゲはゆったりとした動きしかしないので、本来「急に」現れることはありませんから、私たちの視界にはいっていなかっただけで、その辺りにはいたのでしょう。この不思議な生き物が視界に入って来た、その瞬間が私たちにとっては彼が「出現」したという感覚になります。その「出現」したことにより、彼の存在感が私たちの中で増大し続けるのです。不思議な魅力に溢れた独特な世界観の絵です。


東京・南青山のウーゴズ・ワークショップ&アルケミーで『海の日』にちなんだ展覧会が今日から始まりました。

伊藤清子個展『AQUATIC』7月14日(土)~19日(木)12:00~19:00【会期中無休】(最終日17:00まで) 

本日18:00 ~20:00、オープニング・レセプションです。お時間のある方、ぜひお越し下さい。

日本画で描かれた、クラゲやタツノオトシゴ、さまざまな魚たちがお待ちしています。クラゲ好き、魚好き、海好き、水族館好き、涼しいところ好きな方必見です。

ウーゴズ・ワークショップ&アルケミー 
http://www.hugosalchemy.com/


『AQUATIC』
全てのものが共通して持っているエネルギーを描くものの中から感じて制作しています。それらと共鳴し、自分というパイプを通して出てきたものが私の作品です。海の日を挟んで開催されるこの展覧会で、海のエッセンスを楽しんで、汗ばむ季節に少しの涼やかさをみなさんに感じていただけたら幸いです。
伊藤清子

●伊藤清子オフィシャルサイト
http://www.geocities.jp/saya_itoh/


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Emergence, 2012 (出現、発生、羽化)


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Water Fragments, 2012  (水の破片)


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Facets of Water, 2012
(水の面/宝石や結晶体、ファセット)

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Facets of Water, 2012
(水の面/宝石や結晶体、ファセット)


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Facets of Water, 2012
(水の面/宝石や結晶体、ファセット)
kumaが運営する、南青山のギャラリー《ウーゴズ・ワークショップ&アルケミー》。
《エルンスト・クライドルフ:アルプスmの自然とファンタジー》展はしばらく中断して、7月16日の《海の日》にちなんだ展覧会が始まります。http://www.hugosalchemy.com/

伊藤清子個展 《AQUATIC》

●会期:2012年7月14日(土)~19(木) 12:00-19:00 (最終日17:00まで)

*7月14日(土)18:00~20:00 オープニングレセプションを行います。

(展覧会の紹介)
展覧会タイトルの《AQUATIC》は伊藤清子(さやこ)さんの発案です。
伊藤さんの描くモチーフはクラゲやタツノオトシゴ、色とりどりの小型の魚たちといった海の生物です。「これらをとりまとめて展覧会のタイトルにするにはどんな言葉があるんんだろう?」とkumaが漠然と悩んでいたら、伊藤さんから展覧会タイトルは《AQUATIC》にしたいとの連絡がありました。

アクアティック、Aquaが頭についているので水に関係する言葉だろうと推測できましたが、念のため辞書でひいてみると「水中にすむ~」、あるいは「水生動物」という意味でした。その瞬間、なんとうまい命名だろうとkumaは唸りました。これぞ彼女の描くさまざまなモチーフをひとことで言い表せる言葉だと感銘を受けたのです。その時以来、KumaのなかでAQUATICは「水中に棲むもの」という訳が確立しています。棲息するという感じ、おおいばりではなく、なんとなくひっそりと謙虚に生きている感じがいいと思うのです。

磯や珊瑚礁に根付いてひっそりと、でも楽しく生きている生物たち、あるいは潮の流れに身をまかせ波間にゆらゆらたゆたうクラゲたちに光りをあてる伊藤さんの視点に、これ以上的確に符号する言葉はありません。伊藤さんは若い作家ですが、ここしばらくの間《AQUATIC》は彼女のメインテーマであり続けるでしょう。

この展覧会に寄せた伊藤さん自身のメッセージをご紹介させていただきます。

『AQUATIC』
全てのものが共通して持っているエネルギーを描くものの中から感じて制作しています。それらと共鳴し、自分というパイプを通して出てきたものが私の作品です。海の日を挟んで開催されるこの展覧会で、海のエッセンスを楽しんで、汗ばむ季節に少しの涼やかさをみなさんに感じていただけたら幸いです。(伊藤清子)

●伊藤清子さんのオフィシャルサイトはこちらです:
http://www.geocities.jp/saya_itoh/

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