令和6年7月8日(月)大阪府議会 2025年大阪・関西万博推進特別委員会から、中野稔子委員(維新)の質疑を書き起こしました。

 

動画はこちら。

 

委員長

次に中野稔子委員を指名いたします。

 

 

中野稔子委員

みなさん、こんにちは。大阪府議会議員の中野俊子と申します。引き続き質問させていただきます。

 

早速ではございますが、水上アクセスの検討状況についてお尋ねをいたします

 

来場者輸送具体方針第3版におきまして、万博会場への来場ルートにつきまして、大阪メトロ中央線、そして主要鉄道駅バスターミナルからのシャトルバス、自家用車利用等に加え、船による水上アクセスも想定されています。

 

万博夢洲会場は海に囲まれていることもあり、陸路でのアクセスだけではなく船による水上アクセスを利用することで、船上からの景色を楽しみながら会場に向かうことになり、これら会場に訪れる時間も含め、パビリオン等の見学体験と合わせて、万博がより魅力的に感じることができるのではないかと思います。

 

このようなことからも、私はぜひ船による水上アクセスを実現していただきたいと考えています。

 

水上交通については、大阪市内から夢洲への航路、兵庫方面から夢洲への航路、夢洲発着の遊覧航路等が実現に向けて調整が進められていると伺っています。

 

現在の水上アクセスルートの検討状況について、河井整備企画課長にお伺いをいたします。

 

 

整備企画課長

お答えいたします。万博会場の水上アクセスにつきましては、委員お示しの来場者輸送具体方針第3版におきまして、夢洲北岸浮桟橋を利用しまして、旅行業界とも連携しながら船舶事業者による航路の実現を目指すこととしております。

 

博覧会協会において、夢洲北岸浮桟橋の使用について船舶事業者の意向確認をするための第一次、二次の募集を実施してございまして、大阪府域からの航路につきましては、天保山や中之島ゲートなど大阪市内中心部、淀川、十三及び堺旧港から発着する3ルート、また兵庫方面からの航路につきましては神戸港、神戸空港、淡路島から発着する2ルート、その他、夢洲に発着します周遊観光航路で1ルート、合わせて合計6ルートの応募がございました。

 

現在、この開催後にも確実に運行していただける船舶事業者を確認するための第三次募集を行っているところでございまして、今後、応募した事業者におきまして、航路の開設に向けまして、協会への浮桟橋の使用申請や近畿運輸局への海上輸送についての手続きを行う予定となっております。

 

大阪府市といたしましても、引き続き、博覧会協会をはじめ、関係機関と連携しまして、水上アクセスルートが実現されますよう取り組んでまいります。

 

 

中野稔子委員

ありがとうございます。引き続き、よろしくお願いいたします。

 

また、先日の関西広域連合議会では、京都府議からの質問で、京都から万博まで河川を利用した水上アクセスができればといった趣旨のご意見がありました。

 

ところが関係部局に聞き取りをしたんですけれども、調査したところによりますと、他の公共交通に比べて乗船時間がとても長いことや、川舟から海舟への乗り換えが必要なことなど、まだまだ輸送ルートとしては現実にそぐわない点が多々あるとのことでした。

 

また、府庁内では部局が多岐にわたっているため、一気通貫した実効性のある企画ができないことや、河川と会場で取り締まる管轄や法が異なることなど、組織的な課題などもあるようです。

 

しかしながら、万博開催を目前に控え、またとない観光需要が見込まれる中、舟運を活性化させるには絶好の機会ではないでしょうか。

 

この機会に万博推進局と関係部局とで舟運の活性についてご議論いただけることを要望いたします。

 

 

続きまして、万博会期中の博覧会協会の組織体制についてお伺いをいたします。

 

先日の理事会におきまして、博覧会協会から万博会期中における組織体制についての検討状況が公表されました。

 

その中で協会からは部課を廃止して局長レベルで責任を持って判断する体制、局長と同等権限を持つ局長代行を配置し、二交代制勤務に対応可能な体制、体制をフラット化し迅速な対応が可能な体制とすることが会期中の組織体制の案として示されました。

 

協会はなぜこのような体制へ移行を検討しているのでしょうか。また、いつから新たな体制による組織運営を行う予定なのか、井上総務調整担当課長にお伺いをいたします。

 

 

万博推進局総務調整担当課長

お答えいたします。現在、博覧会協会事務局は事務総長と5人の副事務総長を配し、各副事務総長の所掌のもとに12の局室、20の部、54の課室を配置して、各上長が定められた範囲において判断していく、いわゆるピラミッド型、階層型の組織構造となってございます。

 

万博会議中は日々発生するさまざまな事象に対し即時に対応できる体制が求められていることから、委員お示しの組織体制への移行を目指して検討が進められているところでございます。

 

移行時期につきましては、会期中の組織体制へ円滑に移行し、万全な運営体制を構築するために、開幕までの準備期間等も鑑み、今年の10月をめどに移行を目指すこととされております。

 

 

中野稔子委員

会期中の博覧会協会における組織体制につきましては承知いたしました。

 

一方で、大阪府市の万博推進局についても、協会と同様に対応するためには、万博の期間中におきまして、来賓対応やヘルスケアパビリオンの業務など、日々様々な業務に対応できるような組織体制を設けることが求められると思います。

 

そこで、万博の会期中における万博推進局の組織体制について、現在どのように検討が進められているのか、井上総務調整担当課長に引き続きよろしくお願いいたします。

 

 

総務調整担当課長

お答えいたします。万博推進局では、今年度当初に総務企画部を総務部と企画部に再編するなど、国内外の賓客による視察や***対応など、会期中を見越した組織として調整を進めてきたところでございます。

 

実際の職員配置につきましては、具体的な業務の発生状況などを見極めながら、適宜、執行体制を拡充してまいりたいと考えております。

 

 

中野稔子委員

ありがとうございます。組織体制は事業運営の要となるものです。ピラミッド体制からフラットな体制に変更され、運用責任の所在が明確となり、かつ迅速な対応が可能な体制となることは大変好ましく思います。

 

万博の円滑な運営に大変重要であると思いますので、早急な移行をお願いいたします。

 

また、シフト体制にすることで職員や関係者にとって働きやすい環境になり、そのことによって万博がスムーズに管理運営されれば、来場者側にとっても非常に喜ばしいことだと思います。

 

府市の体制につきましても、これに準じる必要があるのではないでしょうか。

 

万博推進局としても勤務体制を整えていただけるようお願いして、私の質問を終わります。以上です。ありがとうございました。

 

(次の質疑に続きます。)

 

(※誤字脱字、聞き間違いはご容赦を。正確な情報は公開動画をご覧ください。)