令和6年6月11日の大阪府議会一般質問より、維新・久谷眞敬府議の、大阪・関西万博の機運醸成の取り組み、万博開催に向けた御堂筋での取り組みに関する質疑を書き起こしました。

 

動画はこちら

http://www.gikai-chukei.jp/

 

8:32~

◆今後、万博の機運醸成に向けて、どのように情報発信を進めていくのか伺う。

久谷議員:次に、大阪・関西万博の機運醸成の取り組みについて質問をさせていただきます。

 

さて、万博の開幕までいよいよ一年を切り、開幕準備の総仕上げのラストスパートの時期を迎えております。大阪府市においても、開催の地元自治体として万博機運のさらなる盛り上げに向けて取り組んでいかなければなりません。そのためには、工夫を凝らした情報発信により、多くの府民、国民の皆さんに、万博開催が近づいていることを実感してもらい、実際に万博を訪れてみたいと思っていただくことが重要であると考えておりますけれども、今後、万博の機運醸成に向けてどのように情報発信を進めていくのか、万博推進局長にお伺いをいたします。

 

 

万博推進局長万博のさらなる機運醸成につきましては、会場整備が進む状況をリアムタイムで動画配信することに加えまして、会場で実証・実装される最新技術等をウェブサイトで紹介するなど、万博への期待感を高めていただけるよう適時適切に情報を更新しながらPRを進めているところです。

 

今後、来場日時予約がスタートする本年10月に向けまして、各パビリオンの出展者によってさらに具体的な展示内容が発信されることから、博覧会協会、経済界、行政で構成する機運醸成委員会におきまして、9月から11月までをPR重点期間と位置づけ、集中的に取り組みを展開していくこととしております。

 

このPR重点期を見据えた取り組みの一例ではございますけれども、今月から10月にかけまして、大屋根リングの見学ツアーを開催いたしますとともに、より多くの方々に最新の情報をお届けするため、ユーチューバー等のインフルエンサーにも参画いただくなど、関係者と連携いたしまして、万博の機運がさらに盛り上がるようしっかりと取り組んでまいります。

 

 

久谷議員:機運醸成については、しっかりと取り組んでいただきたいところでございます。

 

 

11:10~

◆開催地の知事として、今後どのように機運醸成に取り組もうとされているのか伺う。

 

久谷議員:ところで、大阪関西万博を実施する博覧会協会は、万博の特措法により設立され、経済産業大臣が大阪・関西万博の準備・運営を行う法人として指定し、監督権を有している関係です。また、政府では、同じく特措法に基づき、総理を本部長とする国際博覧会推進本部が設置されています。ここには、副本部長として国際博覧会担当大臣のほか、各大臣が参画しており、まさに万博に向けて、政府を挙げて取り組むこととされています。

 

これまで以上に、国も責任を持って情報発信や機運醸成などに取り組んでいただきたいと感じているところでございます。

 

2019年12月27日に博覧会国際事務局BIEへ登録申請書を提出して以来、さまざまな理由により、現在までに、経済産業大臣は5名、万博担当大臣は6名が歴任し、実に一年に一人交代しているペースで、阪神タイガースのかつての暗黒時代でもなかった監督権威者の交代状況を踏まえると、これまでも懸念しており、今後も交代されることがあれば、引き継ぎをしっかりしていただきたいというふうに思っております。

 

そのような中で、この間、大阪府知事は吉村知事ただ一人です。これまでも、日々様々な情報発信等、非常に尽力されているということでございます。敬意を表したいと思っております。

 

開催まで一年を切った今、今後どのように開催地の知事として機運醸成に取り組もうとされているのか、知事のご所見をお伺いいたします。

 

 

吉村知事この万博については、開催地は大阪なんですけれども、これは日本国主催の博覧会であります。まさにこの国家的なプロジェクトを国主催でやる。これは我々地元の責任者として、ぜひ成功させたいと思いますし、また、この万博を契機に、日本の成長、そして大阪・関西の成長、そして世界で課題を共有する、まさに日本のプレゼンスを高める絶好の機会だというふうにも思っています。

 

もとより、さらに言えば、これ世界的なプロジェクトだというふうにも認識していまして、世界では選挙で競い合っているわけです。開催地を。大阪でやることはもうそう簡単にはないと思います。先日の開催の選挙におきましても、イタリアのローマと韓国のプサンが敗れました。サウジアラビアのリアドに決定をいたしました。我々もこの選挙において、大阪・日本が開催ができるようにということで選挙戦を勝ち取ってきたわけであります。世界においてもやりたい国々がたくさんある中で、この大阪において開催するわけですから、やはりこれは日本を挙げて、この素晴らしい万博を実現したいという思いで日々過ごしております。

 

いよいよもう10ヶ月となりました。そういった意味からも、やはり大阪・関西に大きな効果があるのは当然なんですけれども、やっぱり日本の万博ですから、日本全体にその効果を広げたいと私自身思っております。そういった観点から誰が何をしてほしいというような愚痴を言っても仕方がないので、僕自身が何をできるのかということを考えながら行動していますが、やはり全国の、例えば全国の知事ブロック会等ですね。さまざま大阪・関西以外のエリアでどういった万博が行われるのか、あるいはその中身をできるだけ丁寧に伝えていくと。そして、各地の知事等にも万博のPRをお願いする。そういった、加えて、現地のメディアに通じて、万博の意義や魅力をそのエリアで伝えていくというところを、今、取り組んでいるところでもあります。

 

今後も万博の機運醸成に向けて、やはりそれは国とも協力し、国と協会と、そして地元我々が協力をして素晴らしい万博を作る。そして、それをまさにそこで未来社会を実現して、未来のシンバン(?)を実現して、我々の次の世代も含めた、子ども・孫の世代も含めた多くの皆さんが万博に来て、次の未来社会、こっちの方向向いて進んでいこうよと思ってもらえるような社会課題解決からの万博を実現できればいいと思っています。

 

そのために、批判されるところが多いですけれども、機運醸成に向けてこれからも先頭に立って取り組んでいきます。

 

 

久谷議員知事どうぞよろしくお願いします。体に気をつけて、それだけが私が言うのもなんですけど、頑張っていただきたいというふうに思っております。

 

万博がもたらす効果は、大阪だけでなく我が国の成長には不可欠なものであり、言わずもがな国家プロジェクトでありますので、関係者がオールジャパン体制で一致団結して成功に向け取り組んでいただきたいと思いますし、私自身も昨年7月全国議長会の場で議長として岸田首相と面会をさせていただき、機運醸成について直接要望し、総理からはしっかりやっていくと答弁をもらっております。

 

その言葉を信じて、開催地大阪としても、できる限りの機運醸成を大阪・関西万博の成功に向けて取り組んでまいりたいと思っております。皆さん頑張りましょう。よろしくお願いします。

 

 

22:33~

◆今年度、万博の開催に向け御堂筋でどのような取り組みをされるのか伺う。

 

久谷議員:最後に御堂筋を活用した都市魅力の発信についてお伺いをいたします。

 

昨年11月23日、阪神タイガースとオリックスバファローズのリーグ制覇をお祝いする優勝記念パレードが、大阪府市や経済界で構成する実行委員会の主催のもと、大阪御堂筋と兵庫三宮の二会場において盛大に開催をされました。当日は天候にも恵まれ、大阪会場の御堂筋には両チームの監督・選手と喜びを分かち合おうと、延べ55万人もの人に足を運んでいただきました。また、多くのメディアに取り上げられたことで、大阪のにぎわいや盛り上がりを大きく発信することができたと考えております。私の地元、北区の百貨店においても、チームのユニフォームを着て買い物をされている方がたくさんおられ、かなりの経済効果をもたらしたのではないかと考えております。

 

私は、このような大規模なイベントを大阪のメインストリートである御堂筋で実施することは、にぎわいの創出や都市魅力の発信に大きな効果、インパクトがあると考えております。特に大阪・関西万博を控え、そのPRや機運醸成をこれまで以上に打ち出していく必要がある大阪にとっては、御堂筋の持つポテンシャルを最大限に活用したプロモーションの展開が非常に重要であると考えております。

 

そこで、今年度、万博の開催に向けて、この御堂筋でどのような取り組みをされるのか、府民文化部長にお伺いをいたします。

 

 

府民文化部長御堂筋におきましては、非日常的なオンリーワンコンテンツを展開する11月の御堂筋オータムパーティーや、大阪の冬を鮮やかに彩る御堂筋ルミネーション、3万人を超えるランナーが風を切り疾走する2月の大阪マラソンなど、大阪を代表する大規模イベントに多くの方々にお越しいただくとともに、大阪の魅力を国内外に発信しております。

 

今年度、大阪府市関係団体で開催する御堂筋オータムパーティーでは、実施区間を大幅に延長し、内容もさらに拡充したパフォーマンスで観客を魅了するほか、御堂筋イルミネーションではこれまでにない圧倒的な光の演出で来場者をおもてなしいたします。また、大阪マラソンではマラソンコースに御堂筋が設定されていることも魅力の一つとなっています。大阪・関西万博開幕50日前となる次回の大会では、機運醸成につながるよう御堂筋を含めたコース全体を魅力発信の場として活用するとともに、シカゴマラソンなど提携している国際大会でもPRを行います。

 

こうした取り組みを通じて、万博のPRや機運醸成を加速させるとともに、開催地大阪の都市魅力をより強力に発信してまいります。

 

 

久谷議員:大阪の顔とも言える御堂筋から、大阪の都市魅力やにぎわいを国内外にどんどん発信していただき、2025年大阪・関西万博を大いに盛り上げていただくことを、切にお願いを申し上げます。

 

また、大阪マラソンも地元の理解と協力により成り立っているものです。地元としては人流が増える効果など歓迎されているところもありますけれども、交通規制に伴う課題などもお聞きしているところがあり、そういった地域の声を丁寧に聞いていただいて、今後の大会運営にも活かしていただき、さらに発信力の高いより良いものにしていただきたいと思っております。

 

さて、阪神タイガースとオリックスバファローズの優勝記念パレードですが、言うまでもなく両チームの選手・球団はパレードをするために優勝を目指しているのではありません。プロ野球とは観客の存在があってこそ成り立つ職業で、中でも野球選手を目指す子どもの存在が、今後の野球の下支えになっていきます。その子どもたちが野球で使用するグランドがどんどんと都心ではなくなり、あったとしても、整備等には多額の費用を要します。優勝パレードの実施記念として少年野球のグランド等を整備すれば、球児の練習環境が少しでも改善されることに加え、球団への感謝・憧れも一層抱くでしょうし、またパレードの実施に対する球団選手の意識も、その日だけ盛り上がる一過性のものではなく、今後の球団・球界の盛り上げにつながるものとして受け止められ、選手お一人、お一人の手の振り方も熱が入ったものに変わると考えております。今回のパレードで出た黒字は、関西・大阪21世紀協会に寄付されたと聞きますが、大阪のにぎわいが盛り上がりを発信させてもらえた球団への感謝の気持ちという点でも、両チームのファンが納得できる使い方となるよう、ぜひともお願いを申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

 

 

(※誤字脱字はご容赦を。正確な情報は公開動画をご覧ください。)