令和6年6月10日の大阪府議会一般質問より、維新・くすのき好美府議の、万博におけるワクチン接種による感染症対策に関する質疑を書き起こしました。

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9:43~

くすのき議員大阪関西万博における予防接種についてお伺いいたします。

 

パネルをご覧ください。近年の国際イベントの来場者数等をまとめました。パネルの通り、ラグビーワールドカップ、そして東京オリパラに比べると、今回万博は海外からも多くの来訪者が見込まれております。国内に持ち込まれる輸入感染症のリスクが高まることから、感染症対策の強化が必要であると考えております。感染症発症後の対応だけでなく、発症を未然に防ぐという姿勢も重要であり、ワクチン接種により予防できる感染症について対策を強化すべきと考えております。

 

今年1月に国立感染症研究所から発出された2025年日本国際博覧会大阪関西万博に向けての感染症リスク評価でも、ワクチン予防可能疾患(VPD)としていくつかの感染症が挙げられており、対策に記載されている感染症については、特にワクチン接種が進むよう協会等にも積極的に取り組んでもらいたいと思っております。

 

また、海外から来る万博スタッフに対しては、輸入リスクのある感染症について、ワクチンの接種勧奨を行うことが望ましいと考えております。万博におけるワクチン接種による感染症対策について、健康医療部長の所見をお伺いいたします。

 

 

健康医療部長万博に向けましたワクチン接種の対策につきましては、お示しの感染症リスク評価におきまして、髄膜炎菌感染症及び麻疹・風疹について対策の検討が示されております。

 

このリスク評価を踏まえ、まず、髄膜炎菌感染症につきましては、万博関連の医療施設で患者対応を行うスタッフへのワクチン接種の実施に向けて、現在博覧会協会内で調整が進められているところです。

 

次に、麻疹・風疹につきましては、同協会において、万博関連施設等で働く国内外のスタッフに対して、ワクチン未接種の場合は接種を行うよう広く啓発を行うこととしております。

 

とりわけ風疹につきましては、特に国内の中高年男性の抗体保有率が低いことから、大阪府から同協会に対して当該年齢層への抗体検査の受検及び接種について啓発を行うよう要請しており、前向きに検討をいただいているところでございます。

 

引き続き博覧会協会と連携し、万博開催期間中の感染症対策に万全を期してまいります。

 

 

くすのき議員:ありがとうございます。リスク評価に記載されている髄膜炎菌感染症及び麻疹・風疹については、国によってワクチン接種状況が異なることから、海外から来るスタッフに対しても接種履歴を事前に確認することで、参加者それぞれが自身の接種状況を把握し、接種率の向上につながると考えております。

 

とりわけ感染力の強い麻疹・風疹だけでも、ワクチン接種の啓発にとどまらず、接種履歴を確認するよう博覧会協会に要望いただき、さらに安全安心な万博となるよう備えていただきたいと思います。

 

(※誤字脱字はご容赦を。正確な情報は公開動画をご覧ください。)