今回は、2023年2月1日(水) 吉村洋文大阪府知事 囲み会見の書き起こしを中心に綴ります。

・府のスマートシティ部が助言・協力 寝屋川市が顔認証技術を活用した登園把握の実証実験を開始
・都構想否定!?奈良県知事選挙 日本維新の会単独初公認の山下真さんの過去発言について

 

  2023年2月1日(水) 吉村洋文大阪府知事 囲み会見全文

動画はコチラ

 

 

 

府のスマートシティ部が助言・協力 寝屋川市が顔認証技術を活用した登園把握の実証実験を開始

司会:それでは知事囲み取材を始めます。まずは府政に関するご質問をお受けいたします。

3:54~(2/1吉村知事囲み会見 https://youtu.be/Xpz3juGPrNc?t=234 )

読売新聞:1点だけなのですが、昨日ですね、岸和田市の方で発表があったと認識しておるのですけれども、昨年はですね、市立の保育所に通う子供さんが車内に取り残されるという事案が発生しまして、それの一つの対応策としてですね、登園の状況の顔認証システムの実証実験を行うということを発表したと認識をしてます。これ兼ねてから知事も何かしらの関わり合いというような話もあったと思うんですけれども、最終的にどのような結論になったのか、まあまだ今後検討するようなことがあるのか教えていただけますでしょうか。

吉村知事:岸和田における悲しい事故を受けまして、できるだけ新しい技術を使って、そういったエラーチェーンを切ることができないか。そういったことにもっと取り組むべきだという考え方で、岸和田市長とこの間、話を詰めてきました。当初から申し上げているとおり、今かなり技術が発達していますので、顔認証でこの登園を管理をする。そして、顔認証でまず登園もしていない、そして、保護者からも欠席の連絡がない児童に対して、保護者に速やかにデジタルで連絡がいく仕組み。これを活用していこうじゃないか。これが(実証実験で)実現したということです。やはりもちろん、最後は人ですので、人がいろんなことをチェックするというのは当然なんですけれども、やはり、どうしても人の力だけでは見過ごしてしまうときがある。マニュアルがあっても見過ごしてしまうときがある。だから、最も大事なのは人なんですけれども、人が、保育士さんが園児の安全を確認するにおいて、新しい最新技術を使って、それを補助するような仕組みができないかということを、この間、岸和田市長と継続して話を進めてまいりました。例えば、大阪府と岸和田市で話を進めてきました。最新の技術を提供する事業者であったり、最新の方式だったり、そういった事例なんかを岸和田市とも共有をして、技術面において岸和田市をバックアップしてきました。事業そのものは、永野市長のリーダーシップのもとで岸和田市が実施をするということになりました。この間、ある岸和田市の中にある園の協力を得て、岸和田市において児童の顔認証システムで登園管理をし、そして、もし顔認証で連絡が、顔認証で出席が確認できない、また保護者からも連絡ないという園児については、速やかに連絡が行く。そして既読確認もできるという仕組みを構築をしたというふうに聞いています。これについては、実証実験として、その園で1ヶ月程度実証いたします。そして、1ヶ月程度実証してどういった課題があるのかも含めて、またそれは汎用性があってさらに展開できるのか、そういったことを実証実験の結果を取りまとめるということになります。その結果次第で、より良いものを目指していくのか、あるいはちょっとまだここは技術として早かったよねとなるのか、あるいはこれはもう全国的に広げるべきだとなるのか。その辺りについて、岸和田市において、この保育園で児童顔認証の登園安全管理システム、この実証実験をするということです。目的とすれば、やはり岸和田市で起きた悲しい事故が二度とできるだけ起きないようにする。置き去り案件であったり、気付かないことによって大きな重大事故が発生するということを防ぐ、エラーチェーンをどこかで切る。できるだけ切りやすい仕組みをICTを使って、最新の技術を使って対応していこう。そういう趣旨です。これが実現したということです。

読売新聞:ありがとうございました。今回その実証実験に当たって、府としては技術的な情報共有とかで

吉村知事:そうです。ええ。

読売新聞:例えば財政的な措置だとか、そういった側面に関しては今回は執り行ってないという認識で…

吉村知事:はい。今回、財政的な措置はしていないです。大阪府が財政的な措置はしていません。技術的な助言、指導、協力。これをこの間スマートシティ部が岸和田市の担当部局と一緒になってやってきたということです。予算も確か140万円ぐらいの規模だったと思いますけど、事業者の協力も得ながら進めていっているというふうに思っています。その辺りを大阪府としてスマートシティ部が支援してきたというふうに思います。

司会:ほかにございますでしょうか、よろしいでしょうか。政務に関して質問をご予定されている方いらっしゃいますでしょうか。

関連記事

2023.1.31

報道発表「顔認証技術を活用した登園把握の実証実験を開始-ICT技術を用いた子どもの安心・安全の実現に向けた取り組み-」 - 岸和田市公式ウェブサイト (city.kishiwada.osaka.jp)

顔認証技術を活用した登園把握の実証実験を開始:時事ドットコム (jiji.com)

 

 

都構想否定!?奈良県知事選挙 日本維新の会単独初公認の山下真さんの過去発言について

9:29~(2/1吉村知事囲み会見 https://youtu.be/Xpz3juGPrNc?t=569 )

読売新聞:政務に関係して、昨日ですね、奈良県知事選挙を巡って、日本維新の会の公認として弁護士の山下真さんを擁立されるという発表がありました。そもそも共同代表の山下さんの評価ですとか印象などを教えていただきたいのと、あとはその、維新の公認の都道府県知事選挙の公認候補者というのは、まあ大阪府以外だったらあまり耳にしないのかなと思うんですけれども、奈良県知事選挙としてどういった位置づけで戦っていきたいか、その点のお考え伺いますでしょうか。

吉村知事:まず、奈良維新の会のメンバーを中心に、この間、擁立の準備をしてきたと聞いてます。私自身が直接まあ会ったことはないです。その上で、奈良維新のメンバーがふさわしい候補者として、この間、準備をしていきたいというふうに聞いています。奈良の生駒の市長の経験もされ、行政の経験者でもありますし、民間出身の方でもあります。これまで奈良の行政は全て官僚出身の皆さんが知事やってきましたので、ここは民間の感覚を持った、そして維新の改革を実行するという新しいリーダーに頑張ってもらいたいと思います。奈良については、やはり僕はもともと非常にポテンシャルが高い県だと思っています。歴史的な遺産も多いし、経済都市の大阪市にも、大阪にも近いし、京都にも近いし、本当に素晴らしい県だと思います。もっともっと僕は奈良県というのは、力を発揮できるだろうと、政治がしっかりすれば力を発揮できる県だというふうに思っています。そういったところをぜひ山下さんに頑張ってもらいたい、そう思います。それから一部、この山下さんが過去に都構想を否定したり、そういったものも発信してたんじゃないかということがあるということもありました。ちょっと僕はそれ知らなかったんですけれども、それについて、公認の面接の際に、馬場代表に、その点についてはやっぱり間違ってたということで謝罪をして、そしてやり直して、維新のメンバーとして改革を推進したいという話があったということを聞きました。そういった点も山下さんからもまもなく発信をされるんだろうというふうにも思います。山下さん、近々山下さんとも僕自身も会う。そして何より民間出身のリーダーとして、奈良を、より奈良の魅力をより高めていく。行政サービスをしっかりやっていく。また行財政改革もやるということですので、しっかりそういった点を、新しいリーダーとして頑張ってもらいたい。そう思います。


12:53~(2/1吉村知事囲み会見 https://youtu.be/Xpz3juGPrNc?t=773 )

朝日新聞:関連で、奈良県知事選なんですけど、大阪維新の代表としては、その選挙戦に、都道府県知事選とかも含めてどのように臨まれるかということと、あと構図としては、今、自民党が保守分裂の様相を見せています。県連会長の高市さんの総務大臣秘書官をやっていた官僚の方と、あと現職の荒井さんとで分裂している状態ということで、そうした構図も踏まえてどのようにご覧になるのかというという受けとめ、2点ございますか。

吉村知事:まず、僕自身も現地入りして応援します。これは日本維新の会の共同代表としてやるということになると思います。その日程はまだ決まってないとは思いますけれども、これからそういうことはすることになると思うし、そのつもりでもいます。ただ、まあ、もちろん、さっき申し上げたとおり、都構想に関する発言だったりとかがあると、あったというのも聞いていますので、そこについて山下さんがきちっとケジメをつける。まあ、これは馬場代表にはケジメをつけると話しをしたと(?)聞いているので、党としては聞いていることになるんですけれども、それを対外的にきちんと発信をした上でということになると思うんですけれども、維新の仲間として僕は応援をしていきたいというふうに思っています。構図ですけれども、これはどういう構図であろうが、維新のやってきた改革、そして維新の考え方、行財政改革をきちっとやって、増税や借金を増やすというのではなくて、行財政改革もきっちりやって、そして都市の魅力を高めていく、住民サービスを増やしていく、そういったところ。そしてまず、自分たち政治家のぬるま湯のところ、身を切る改革は一番最初にやる。そういったことをしっかりとやってもらいたいと思いますし、思います。また、併せて、やはり今まで奈良の知事っていうのは、ずっと官僚出身の知事です。今回、自民党で出される方も、官僚の方がこっちに来られて出るということでもあります。山下さん自身は、やっぱり山下さん自身がおっしゃっていることだと聞いてますけれども、やはり奈良のよさ、奈良の魅力を高めていくためにも、改革を推進するためにも、民間出身の初めての民間出身の知事として、知事を目指して頑張りたいと言っていますので、そういった山下さんが訴えることは、僕自身もサポートをして、奈良県民の皆さんにご支持をいただけるように頑張りたいと思います。構図そのものはこちらで決めるものでもないし、どのような構図だったとしても、そこは一生懸命に頑張るということです。今回、公認という意味では、初めての都道府県知事選挙になると思います。これまで推薦では長崎、兵庫、それから石川、石川ですよね。馳さんで推薦が出ていますけれども、今回、維新単独の公認の知事選挙というのは初めての選挙になるので、非常に重要な選挙、維新にとっても重要な選挙ですし、何より奈良をよくしたいという思いで立ち上がってくれているので、山下さん。過去発言についてはきちっとケジメをつけてもらった上で、応援をしたいと思います。

司会:ほかにございますでしょうか。よろしいでしょうか。それでは、本日の囲み取材終了いたします。

関連記事

2023.1.31

奈良県知事選、元生駒市長の山下真氏が維新公認で立候補表明 [統一地方選挙2023]:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

2023.2.1

"山下氏は維新政治、都構想の全否定論者。山下氏は過去の発言を削除している。"

 

次回は、2/2の市長会見の書き起こしです。