今回は、2023年1月24日(火) 松井一郎大阪市長 囲み会見の書き起こしを中心に綴ります。2年前には真夏でもクジラを土に埋めて標本にするということが出来ました。今回、真冬に大阪湾で死亡したクジラの淀ちゃんを、同じ博物館からの要望で、どうして同じように処理できなかったのか。市長の説明をお読みください。大きさの話は出てきません。

・ノロウイルス感染後、初の囲み会見。1/18の夢洲視察について。
・IRの審査、国会開会までに出ず。「土壌の関係の部分」質問小出しに不満。
・クジラの淀ちゃん 博物館の要望叶わず、府市合わせでスピード処理。
・日本維新の会・前川衆議院議員の有罪判決を受けて
・淀ちゃん海に沈める。「これ以上に速い手段あったのかな」と松井市長。

 

  2023年1月24日(火) 松井一郎大阪市長 囲み会見全文

動画はコチラ

 

 

ノロウイルス感染後、初の囲み会見。1/18の夢洲視察について。

 

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2023.1.19

 

大阪市の松井市長 ノロウイルスに感染 公務中に体調悪くなり病院へ コロナ・インフル検査はともに陰性(ABCニュース) - Yahoo!ニュース

 

1/18の自民党・茂木幹事長との夢洲視察後に体調を崩していた松井市長。今回が、回復後初めての会見となります。

 

15:20~(1/24松井市長会見 https://youtu.be/0Z8Ibk-eAZs?t=920 )
 

産経新聞:体調の方は

松井市長:うん。もう全然大丈夫です。まあでもあのノロはきついね、上げ戻しで。2日間ぐらいやっぱりこう、水飲んでも、やっぱり上げ戻し、上げ下げになるよね。うん。だから、まあ本当に気ぃつけなあかんなと思います

 

産経新聞:続けさせていただきます。市長のほうお伺いしたいと思います。**、茂木幹事、夢洲の視察を、来られたと思うんですけど、その時の受け止めと、あと、どういったやり取りをされたのかということと…

松井市長:ああ、これはもう与党幹事長なんで、国家プロジェクトである万博を、これはもう与党だろうが野党だろうが、中央政府と我々地方政府ね、もう成功に向けて団結して進めていこうということです。

産経新聞:その際、どういったやり取りをされたかどうか。

松井市長:いや、こちらからはもう、着実に、万博に向けたインフラ整備については、我々も着実に進めているし。ただ、やっぱり工事の工法の変更等々で予算が増えている部分もあるんで。これは国のお金もしっかり充当していただいて、事業を遅滞なく進めていきましょうと。こういう話です。

司会:質問がある社があれば、お願いします。

 

 

IRの審査、国会開会までに出ず。「土壌の関係の部分」質問小出しに不満。

日本維新の会の馬場代表は、国会開会までに「良い知らせが届く」と言っていましたが、知らせのないまま国会は開会しました。

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2022.12.22

維新・馬場代表、大阪のIR認定を示唆 「良い知らせ届く」 | 毎日新聞 (mainichi.jp)

 

2023.1.23

第211通常国会 開会式 参議院本会議場で行われる | NHK

 

16:48~(1/24松井市長会見https://youtu.be/0Z8Ibk-eAZs?t=1008 )


朝日新聞:IRの区域認定なんですが、国会の開会前にもという話があったと思うので、まだ出てないというところで、市長としての見通しといいますか。

松井市長:今、やり取りしてます。観光庁の方から、ちょっと追加でさまざまな資料を要求されているのは、もう先週中にはこちらとしては回答をお送りしているんで、その回答したことを受け止めて国の方で判断頂くということになってます。

朝日新聞:じゃあもう今は現状、何か国から求められていて、こちらで対応していることっていうのはもうなくて、あとはもう国の判断待ちというような状況でしょうか

松井市長:うん。だから、もう何度も何度も、ちょっと質問が小出しの部分があったんでね、全て一括して我々お答えするんで、質問を分散するのはやめてくれということは伝えてますけども。今はもう相手に全て答えを投げ返してますので、粛々と判断頂けると思います

朝日新聞:その質問の中身は、以前からおっしゃってたように、その土壌の関係のものなんでしょうか。

松井市長:うん。土壌の関係の部分ですね。ええ。

朝日新聞:ありがとうございます。

 

 

クジラの淀ちゃん 博物館の要望叶わず、府市合わせでスピード処理。

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2023.1.17

淀川河口で死んだクジラ 大阪市 紀伊水道沖で沈めること決定|NHK 関西のニュース

”大阪湾の淀川の河口付近に現れ、その後死んだクジラについて、大阪市などは、紀伊水道沖まで運んで沈めるための作業を18日朝から始めました。…クジラはガスを抜く作業などを終えたあと、19日に紀伊水道沖まで船で引っ張って運ばれ、おもりをつけて沈められることになっています。”

 

2023.1.19

What's New: 2023年1月のマッコウクジラのストランディングと標本化に関する経緯について (omnh.net)大阪市立自然史博物館 館長

 

2023.1.23

クジラのヨドちゃん『博物館が骨格標本化を希望していた』と判明...なぜ費用かかる「海底沈下」に? 市の担当者『要望は市長には話していない』(MBSニュース) - Yahoo!ニュース

 

18:15~(1/24松井市長会見 https://youtu.be/0Z8Ibk-eAZs?t=1095 )


共同通信:クジラの淀ちゃんの関係で伺いたいんですけれども、先週、松井市長、あっ、市長に伺います。松井市長の囲みの中でも、市の方にですね、標本ですね、骨格標本にしたいというような要望は来ていない、正式には来ていないというふうにお答えいただきました。ただ、先週末ですね、市立自然史博物館さんの方は、館長さんの名前で、市には何回も要望してきたという趣旨の文書をネット上にアップされていました。この、ちょっとそこについて確認させていただきたいんですけれども、市長の耳には、そういった博物館からの要望というのは届いていなかったので…

松井市長:あの、担当部局の経戦局の方に希望はあったと聞いてますけども。これは公の組織ですからね。で、我々大阪市が出資している出資法人なんで、要望というか、官庁の要望という意味合いというかね、そこがちょっと我々と受け止めが違って、要望というんなら、例えばもういつまでにどこでどういう形を取るから標本にしたいとか、向こうも専門家なんで、そういう話ではあればいいんだけど、その標本を作りたいという希望だけではね、じゃ、どこに一旦、淀ちゃん、そのクジラを一旦どこに移してね、どういう形で解体していくのか。その、それがどのぐらいスケジュールが必要なのかというのも、何ら、そういう詳しい話はありませんでしたこちらとすれば、もう腐敗も進む中で、ご承知のように腐敗進むと体内にガスがたまって爆発しますので、そうなると周辺の住民に非常に何というかな、迷惑かかるし、デメリットが大きすぎるので、もうやっぱりスピード感を持って今回処理をしなければならないという判断を、大阪市として判断をしたということです。気持ち的に海へ返し上げたいというものもありますし。だから、やっぱり物事を進めるというか、には、スケジュール感と、具体的な工程、具体的ないろんな淀ちゃんを処理するにあたっての手法とか手段、そういうものがやっぱり標本という形には、標本にするというための具体的な取り扱いの手段というのが出てなかったんで。やっぱり時間もありますから、これはもう海へ返してあげるしかないなと。こういう判断をしたということです。

朝日新聞:もし仮にその博物館の方からですね、例えば、地中に埋める場合の場所ですとか、スケジュール感の具体的な提案が、もし仮にその時あったとしたら、骨格標本にすることもやっぱり検討…

松井市長:短期間でそれができるんならね。でも、できないでしょう?大阪市の市内のどこにそういうこう埋める場所を。うん。まさか中心部に埋められないし。大体、大阪府で標本にしたことありますよ、クジラを。その時は泉州の海岸を使いました。泉州沖のね、海岸を使って、そしてその海岸に2年間埋めて、そして取り出して標本にしたっていう事例ありますけど、今この状況の中でね、大阪市外で自治体の了解を取りに行って、埋める場所を探すっていうのは非常にちょっと困難だと思います。

朝日新聞:ありがとうございます。

 

司会:ほかに質問ある社はないですか。

この質問は、このような記事になりました。

2023.1.24

クジラ「骨格標本に」、採用せず 大阪市、自然史博物館から申し出 | 共同通信 (nordot.app)

 

2021年夏に発見されたクジラは、松井市長が言うように「大阪府」で標本にしたのですか?引き取ったのは大阪市立自然史博物館なのですが…。

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2021.7.24

土中で2年の眠り「漂流クジラ」の価値ある行く末(2/2ページ) - 産経ニュース (sankei.com)

”大阪湾で10メートルを超える鯨類の漂流が確認されるのは珍しく、地元の大阪市立自然史博物館(同市東住吉区)が「学術的な価値がある」として引き取りを希望。骨格標本として保存することになった。同館は過去にもクジラの死骸を引き受けたことがある。平成22年に大阪湾を漂流していたマッコウクジラを、27年には同府岬町で座礁したザトウクジラなどを骨格標本として所蔵している。

 

2023.1.10
2021年に大阪湾漂流したクジラは今 骨の髄まで研究に生かされる:朝日新聞デジタル (asahi.com)

”大阪湾で時折、確認されるクジラ。生きている場合もあるが、2年前の2021年夏には、湾内で死骸が見つかった。死骸は骨格標本にするため、地中に埋められることに。その骨を掘り出すと聞き、記者が先月、現場に向かった。

 

 

日本維新の会・前川衆議院議員の有罪判決を受けて

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2023.1.18

前川清成衆院議員に有罪判決 前回衆院選めぐる公職選挙法違反事件:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

22:30~(1/24松井市長会見 https://youtu.be/0Z8Ibk-eAZs?t=1350 )


毎日新聞:顧問としてお尋ねしたいんですけども、公選法違反に問われた衆院議員の前川**、奈良地裁で有罪判決が下りて、議員自身、控訴中だと思うんですけれども、この有罪判決の受けとめをお願いします。

松井市長:有罪になったことは非常に有権者の皆さんの期待を裏切ることで残念ですし、反省すべきだと思いますけども、前川さんは法律家でもありますんでね。今回というのは非常にグレーな公職選挙違反のグレーな部分はあります。事前運動なのか、それとも準備活動なのか。前川さんの主張というのは、知り合いに「選挙戦になれば推薦はがきを送れるところを紹介してほしい」と。それを手伝ってくれという趣旨で、不特定多数にそれを送ったわけではないから、選挙では、事前運動ではないという主張をされている。確かに学校の同窓生の皆さんに送っている部分でね。その以前にやっぱり選管のほうにも、グレーだけど違反とまで言えないんじゃないのという、そういう意見というのももらっている部分もありますんでね。これは最終的には司法の判断ですけども、地裁ではそういう明確に違反だということで判決が出ているわけですけど。これはやっぱり日本の国というのは「推定無罪」の中で控訴する、そういう権利をみんな持っているわけだから。はっきりと有罪判決なんていうのはやっぱり本来最高裁ですけど、今、前川さん控訴しているわけですから、そこでの判決の内容を待って判断すべきことなのかなと思っています。

 

これに関しては、日本維新の会の中で吉村共同代表のみが異なる意見を述べています。

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2023.1.18

日本維新の会・吉村洋文共同代表「潔く辞職を」 有罪の議員に: 日本経済新聞 (nikkei.com)

 

2023.1.19

「今辞める必要ない」前川氏有罪で維新・馬場代表 - 産経ニュース (sankei.com)

 

2023.1.23

維新 藤田幹事長“前川議員処分せず 判決確定までは推定無罪” | NHK | 選挙

 

 

淀ちゃん海に沈める。「これ以上に速い手段あったのかな」と松井市長。

24:47~(1/24松井市長会見 https://youtu.be/0Z8Ibk-eAZs?t=1487 )
 

共同通信:先ほどの淀ちゃんの関係でなんですけれども、振り返ると、住民への影響などを考えた上で最も迅速に解決をはかる手段として、海に沈めるっていう手段を選んだという理解で宜しいでしょうか。

松井市長:うん。そう、それです。だから、処理の判断をしてから3日で、まあ実質2日かな。ガスを抜いて、バージ船に積み込んで、海に埋葬するまで。うん。これ以上に速い手段あったのかなと思いますね。

共同通信:博物館から要望ありましたけど、それだと時間がかかってという…。

松井市長:うん、そういうことです。

司会:ほかに質問のある社ありますでしょうか。終了します。ありがとうございました。

 

今回の件は、本当にどうすればよかったのか。お金も絡んでくることなので、研究者と行政の連携について闊達な議論が進んでいくきっかけになって欲しいと思います。

 

淀ちゃん、安らかに。

 

1/25は、知事の定例会見と市長の囲み会見が予定されています。