今回は、2023年1月17日(火) 松井一郎大阪市長 囲み会見の書き起こしを中心に綴ります。

・阪神淡路大震災から28年
・IR用地の賃料「不当に安い」と住民監査請求
・クジラの淀ちゃん 沖に沈めることを決定

 

  2023年1月17日(火) 松井一郎大阪市長 囲み会見全文

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阪神淡路大震災から28年

10:10 
産経新聞:本日で、阪神大震災から28年を迎えました。この後、震災総合訓練も予定されておりますけれども、どのようなお気持ちで臨まれますか。

松井市長:地震はいつ起こるか分からないので、毎年、訓練やってますけれども、市民の皆さんに、いざという時に条件反射的に自分の身を守れるような行動を起こしていただきたい。そのための訓練という位置づけです。我々とする、行政の方は、それはいざという時に住民の皆さの命最優先で、ありとあらゆるそういう可能性に備えて対応できるように、今、訓練を実施をするということです。

司会:他にご質問ございますか。

地震はいつ起こるか分からない。

 

2年後に大阪関西万博が開催される夢洲で地震に遭ったらどうなるのでしょうか。この4月からは工事も本格化するそうです。

 

IR用地の賃料「不当に安い」と住民監査請求

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IR用地の賃料「不当に安い」 契約の差し止め求め住民監査請求:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

11:09
朝日新聞:昨日、IRの土地の賃貸契約についてですね、賃料が不当に安いという意見の住民監査請求が出されました。これについてこれまで港湾局から色々説明があったんですけれども、市の立場としては変わりはないんでしょうか。

松井市長:市の立場としては変わりありません。監査の内容を、僕が全て請求の内容を、今、熟知しているわけではありませんけれども、監査委員会が適切に判断すると思います。

朝日新聞:やっぱり今回もIRを考慮外にして鑑定評価をしていることについて、かなりそれが不当だというような指摘がされているわけなんですけれども、そこについてはもう問題はなかったということ**

松井市長:IRというのは日本にないわけですから、ないものを価格の算定の中に入れていくというのは、これはやっぱり専門家の皆さん、鑑定士の皆さんも、そういう判断できないという話なんで。ええ。だから、あれだけの50ヘクタールという土地を今日本の中で利用している施設を参考に値段を算出したということですから、何ら問題はないと思っています。

朝日新聞:最後、もう一点。土地の賃貸契約で自民党の一部の議員なども言っているんですが、IRが来て土地価格が上昇した場合、賃料をUSJのように改定して高くしてもいいんじゃないかというような意見もあるんですけれども、それについては、35年間固定の賃料というのも、これも適切だというお考えで変わりないでしょうか

松井市長:夢洲の今の売却価格の今の算定額というのは倍の値段が算定されてますから。それに見合う形での賃料を算出してますので、これは契約に基づいて、事業者との約束ですので、それは一方的にこちらから改定するという話にはならないと思います。

朝日新聞:その35年間定期借資契約という、賃料が変わらないということが、これ自体が適切な判断だったかどうかっていうことについては。

松井市長:定期借地っていうのはそういうルールですから。ええ。だから定期借地のルールを度外視してね、途中でどんどんどんどん家賃を上げていくということになれば、事業計画そのものが見直さなければならなくなりますんでね。そこは賃料については、定期借地権の契約のルールの中でやるべきものだと思っています。これは民間でも同じですよ。定期借地でやった場合、10年後にちょっと上げるいうたら事業そのものが成り立たなくなります。

朝日新聞:定期借地以外でやるっていう考えはなかったのでしょうか。

松井市長:これは売却とかいろんな方法も考えましたけども、やはり初期投資を、初期投資に大きな金額を投資したいという、そういう事業者の思いと、我々もやはり世界最高峰のIRを作りたいという、そういう施設を作りたいという思いが一致してますんで、35年すれば、あの土地は大阪市の土地ですから、要は土地はそのまま戻ってくるわけです。もう一度その土地を活用できるようになりますから、何の問題もないと思います。

朝日新聞:ありがとうございます。

司会:ほかいかがでしょうか。

 

クジラの淀ちゃん 沖に沈めることを決定

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2023.1.13

死んだクジラ 今後どうなる?専門家に聞いた4つのケース(日テレNEWS) - Yahoo!ニュース

”(クジラの生態に詳しい国立科学博物館の)田島研究主幹はすでに他の研究機関や大学の研究者とともに調査チームを編成しており、要請があれば即応できる体制をとっているという。また地元の大阪市立自然史博物館が全身骨格の標本にしたいとして引き取りをすでに希望している。”

 

2023.1.17

淀川河口で死んだクジラ 大阪市 紀伊水道沖で沈めること決定|NHK 関西のニュース

”大阪湾の淀川の河口付近に現れ、その後死んだクジラについて、大阪市などは、紀伊水道沖まで運んで沈めるための作業を18日朝から始めました。…クジラはガスを抜く作業などを終えたあと、19日に紀伊水道沖まで船で引っ張って運ばれ、おもりをつけて沈められることになっています。”

 

15:01
共同通信:昨日一部報道で、淀川河口のクジラの件で、市が沖合まで運んで海の中に沈める方針を固めたという話出てましたけれども、現状、市の検討状況を教えていただけますでしょうか。

松井市長:今日、方向性決定しますけども、今言われたような方向で関係各所と協議中です。

共同通信:じゃあ基本的に流れとしては、爆発の可能性、危険を防ぐために、やっぱり中にたまっているガスを抜いてから、船で沖合まで運んでいって沈めると。

松井市長:その方向性です。

共同通信:一部の専門家からは、骨格標本として貴重なので、埋めて骨格として取り出してほしいといったような声もあったんですけれども、そういった声もおそらく市の方に届いたと思いますけれども、今回、沈めるという方針になった理由というのは。

松井市長:まず骨格標本については、以前にも大阪でクジラが漂流する中でね、砂浜に埋めて、その後それを取り出して骨格標本にしておりますし、現在、そういう声は一部あるかもしれないけど、具体的に標本を引き取るという、そういう申し出はありませんから。はい。やはり海から来たクジラ君ですから、もう亡くなってしまったら海へ返してあげたいと僕はそう思ってます。

共同通信:スケジュール感としては、今日決定して、明日から始めるという流れで良いんでしょうか。

松井市長:うん、もうあの今週中には全て片付けたいと思ってます。

共同通信:ありがとうございます。

司会:ほかいかがでしょうか。ないようなので、これで以上です。ありがとうございました。

 

「地元の大阪市立自然史博物館が全身骨格の標本にしたいとして引き取りをすでに希望している」という報道もある中、

松井市長は記者会見で「具体的に標本を引き取るという、そういう申し出はありません」として、沖に沈めることを決定。

 

2021年に大阪湾を漂流していたクジラの死骸は、次のように骨格標本として保存されることになっています。

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2021.7.24

土中で2年の眠り「漂流クジラ」の価値ある行く末(2/2ページ) - 産経ニュース (sankei.com)

”大阪湾で10メートルを超える鯨類の漂流が確認されるのは珍しく、地元の大阪市立自然史博物館(同市東住吉区)が「学術的な価値がある」として引き取りを希望。骨格標本として保存することになった。同館は過去にもクジラの死骸を引き受けたことがある。平成22年に大阪湾を漂流していたマッコウクジラを、27年には同府岬町で座礁したザトウクジラなどを骨格標本として所蔵している。

 

2023.1.10
2021年に大阪湾漂流したクジラは今 骨の髄まで研究に生かされる:朝日新聞デジタル (asahi.com)

”大阪湾で時折、確認されるクジラ。生きている場合もあるが、2年前の2021年夏には、湾内で死骸が見つかった。死骸は骨格標本にするため、地中に埋められることに。その骨を掘り出すと聞き、記者が先月、現場に向かった。

 

淀ちゃんを沈めてしまうのは勿体ない気がします。これでよかったのでしょうか。

 

次回は、1/17の吉村知事会見を書き起こします。