RME Babyfaceのドライバーを最新にアップデートするついでにレイテンシーを確認してみました。

 

使ったソフトはこれ。

CEntranceサイトからダウンロードできるフリーソフトのASIO Latency Test Utilityです。
http://www.centrance.com/downloads/ltu/

 

で、結果は以下の通り。サンプル数は設定したバッファサイズです。

  • 44.1kHz/48samples : 3.13 ms
  • 48kHz/48samples : 2.88 ms
  • 96kHz/96samples : 2.85 ms
  • 192kHz/192samples : 2.84 ms

DAC(というかオーディオ I/F)のレイテンシーについては、かなり以前からAV Watchの「藤本健のDigital Audio Laboratory」に掲載されていますが、この記事に書かれているBabyfaceの計測値よりも、更には後継機種のBabyface Proの計測値よりもレイテンシー性能が高くなっています。

 

AV WatchのBabyfaceは6年前の記事ですから、ドライバーのアップデートやその他の要因で性能向上したものと思われます。
※AV Watchでは44.1kHz/48samples : 4.88 msですからアップデートで2 ms近く短縮されています。

 

一方、Babyface ProのAV Watch計測は2016年2月掲載ですから、こちらもドライバーのアップデートやその他の要因で旧機種のBabyface のほうが高性能な結果が出たのだと思います。
※AV WatchのBabyface Proは44.1kHz/48samples : 3.61 msですからBabyfaceが0.5 ms近く速いことになります。

 

5~6年も前に発売された製品が現行製品と肩を並べられるレイテンシーを叩き出せるのは、FPGAの実装と自社開発ドライバ、ファームウェアのコンスタントなアップデートのおかげでしょう。汎用ドライバではこうはいきませんし、陳腐化の著しく速いデジタル製品のあるべき姿と思います。

 

Phile Webにも3年前にこんな記事がありますね。ジッターについても書かれてます。
RMEの開発者に訊く、USB-DACの“あるべき姿”とは? - Phile-web

 

レイテンシー性能の高いDAC(オーディオI/F)としては、ZOOM UAC-2 などもありますね。
192kHz (バッファサイズ32 samples)で、1.41msなので速いですね。