(【志望理由編①の続きです】

歩くロボットで
目をキラキラさせた日から
1年が経ちました


中学生になって
反抗期ボーイになった彼に
オバは言います

「S高専で中学生向けの講座があるぞ
 旅行がてら行こうぜ!」

そう今回も

私が行きたかったのです

高専なんて
講座でもない限り
自力で入るなんて無理だし

少なくとも講座なら
無試験でS高専の校舎に入ることが出来る
高専生の気分を味わえる

こんな機会を逃すものか!

「あのロボットの学校よ」
うまく誘導して連れ回し成功

ドキドキしながら門をくぐります
ドキドキしながら受付します
ドキドキしながら待合室に入ります

そして
「ヤバい所に来た」(デジャブ)

1年前と同じ感覚と
冷や汗がよみがえります
(*詳しくは【志望理由編①】をご覧ください)

待合室で
最初に目に飛び込んできたのは
分厚い物理書を
ニコニコしながら
楽しそうに読んでいる男子

何それ?
何語?
オバちゃんね
文字は見えるけど
全く意味が分からないの
何が書いてあるの?
痩せる薬の作り方?


もうパニックです
こんな人たちが来る所なんだ

「こんな場違いな人間が来てスミマセン」
甥っ子とオバちゃん
小さくなろうと努力します
透明人間になろうと念力を使います

時間になり
講座が行われる実験室に移動します


透明人間になれなかった2人は
一番後ろでヒッソリついて行き
せめて目立たないよう
努力します

仇(あだ)になりました
実験室に入ると
一番前の席しか空いてませんでした

タスケテ

保護者や受講生の間を縫って
一番前の席に座ります


目の前で先生が言います
「冬休み初日、
 それもクリスマスイブに
 勉強しようと
 ここに集まった皆さん」

ホントだ!
旅行ついでに来てる私たちと違って
この人たちはみんな
この為だけに来てるんだ

もうヤブレカブレです

一瞬「昼休みの間に逃げようか」とも思いましたが
すごい人たちの中で
学べる時間を経験するのも
きっと何かに繋がる

一生懸命
居残る言い訳を作って
二度と来れない(と思っていた)
高専を味わうことにしました

レモンで電気を作ったり
カミナリを発生する装置を見たり
静電気を起こした風船を飛ばして
天井やら壁やらに
風船がいっぱいくっついた中
講義を受けたり

1年前のロボット講座でも感じたのですが
保護者として「いいなぁ」と思ったのは
5年生や専攻科の大先輩たちが
助けてくれるんですね

彼らは高専生とはいえ
20歳を超えた成人なので
佇まい(たたずまい)も落ち着いていて
安心してお任せできるんです

先生(教授陣)だけでなく
先輩たちも先生レベルの知識を持って
この子たちを育ててくれるんだなぁ
いいなぁ

昼休みに逃亡することなく
最後まで講座を受けたご褒美に
先生から1人ずつ
立派な「修了証」が渡されました

これが
歩くロボットに再会する

1年前のできごとです

(*次回いよいよ【再会編】)

https://ameblo.jp/our-note0805/entry-12629791608.html