翻訳: メッセージングアーキテクチャにおける依存性注入 | Ouobpo

翻訳: メッセージングアーキテクチャにおける依存性注入

 現在、EIP著者の1人Gregor Hohpe氏のブログ「Gregor's Ramblings」を、以下のGoogle Codeプロジェクトで翻訳しています。
http://code.google.com/p/gregors-ramblings-ja/
今回は、翻訳第二弾として、「Dependency Injection in Messaging Architectures(メッセージングアーキテクチャにおける依存性注入)」を翻訳しました。

 アプリケーション開発におけるDI(依存性注入)の役割と、システム間統合におけるパイプ&フィルタ型アーキテクチャの役割とを比較し、その類似性と相違点を考察しています。オブジェクト間のコラボレーションにオブジェクトへの参照を大前提とするオブジェクト指向の世界と、パイプ&フィルタ型アーキテクチャが支配するメッセージングの世界とでは、アーキテクチャ様式、つまり計算パラダイムのレベルで大きな違いがあります。

 そういったパラダイムの違いを踏まえた議論というのは、今まであまり聞くことはありませんでしたが、システム間連携が当たり前になってくるこれからのソフトウェア開発においては、もっと両者の違いを意識していく必要があると思います。

たくさんの開発者が最近、制御の反転(IoC)と依存性注入について語っている。私は、他の人が十分に説明しつくしたことを、繰り返すつもりはない。依存性注入の背景にある詳しい議論を知りたい人は、Martin Fowlerのこの記事か、Aslak HellesoyとPaul Hammant(英国の同僚ThoughtWorkerたち)によるこの投稿を参照してほしい。ここでは、皆さんが文章をたくさん読まなくて済むように、要点だけを説明しよう(私なりの解釈になるが)。オブジェクトAは、オブジェクトBのサービスを利用したいために、Bへの参照が必要だとする。普通のやり方では、Aが「new」コマンドを用いてBのインスタンスを生成する。AはBへの参照を得るので、そのメソッドを呼び出すことができる。・・・

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