本当の忠義とは、上司や主君の命令、たとえ国家の命令であっても、それが主家のため国家のためにならなければ敢えて逆らうことあるべし、という強い意志が表れている。これは、中国の古典「説苑」に出てくる四つの言葉のひとつで、その対極にあるのが、「従命病君、為之諛(命に従いて君を病ましむる、之を諛と為す)」という言葉である。
「諛」とはへつらうこと。へつらって命令に従うのは、主君を病ましめ、国家を腐敗に導く。
住友家の総理人(初代総理事)となり、家と事業を分離した広瀬宰平の座右の銘であります。

土木技術者として、登場する狩山陸を演じるキムタクさんの熱演、ストーリーは、設計技師のcivil engineerとして、スーパーゼネコンに勤務する主人公が駆使して設計した橋が材料強度のないケーブルを使ってしまい落橋するところから始まる。

その原因を突き止めた狩山だったが、会社を護るために、その責任を社長が直々に隠蔽し虚偽を懇願する。

ここで、貴君ならどうするか?

これは、技術者倫理からすれば、過ちを反省し次に活かすことに取り組むのが王道である。が、、、

スーパーゼネコンの社長直々のリクエストだ、避難浴びて営業停止や損害賠償になり会社は大打撃になることに、狩山のミスに寄ることにするのは、果たして、本当に会社のためだろうか。

俯瞰で観察すれば、この隠蔽工作を首謀した社長は利己的な仕業なのがわかる。

ここで、まさに、

逆命利君を発揮すべきでありこれを初動で見誤った狩山陸は、サラリーマン特有の組織の勘違いエースの典型とも言える。

エリートには引き上げる上司の存在があり出世するには清濁合わせます服従を宣言して擦り寄ることで親分子分の関係は組織人である限り続く代わりに指して力があるわけでもない部長や役員に抜擢されその気になるのが一般的なサラリーマンである。

上司命令が利他主義なのか、利己的なのかで容易に判断はつく。が、親分子分の関係だと、

上司命令が利己的であっても従うのがサラリーマンでこの時点でその会社の末路は惨憺なものなっていく。

西武、山一、そごう、、似た様なものである。

逆命利君には、崇高な志、夢、信念が備わっていることが求められる。

believe すなわち、信念は、ビジネスパースンには、志、夢を具現化する心根であると感じた次第である。

大学卒業してから気がつけば来年で40年

大小あれど似た様な経験があった。

その経験やその後の成果を紐解けば、

逆命利君がエグゼクティブビジネスパースンだから肝に命じるトピックスであると言える。

会長拝