猫のトキソプラズマ症について | 新潟市の動物病院~オーミンのブログ~

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先日飼っている猫さんの検査を依頼されましたので

どんな病気なのかご説明したいと思います

 

トキソプラズマ症は

トキソプラズマという原虫の感染によって起こります

感染源を食べてしまうことによる経口感染です

普段元気な人が感染しても無症状または軽い風邪程度ですが

免疫力が低下している方では重篤な症状を起こしたり

妊婦さんが感染すると赤ちゃんに移ってしまうことがあります

無事に生まれることができなくなったり、なんらかの症状を持ったまま生まれることがあります

 

そこで妊婦さんが猫を飼っている場合

妊婦さんと猫のトキソプラズマ抗体化をチェックします(数週間前までに感染したことがあるかどうかの確認)

妊婦さんの抗体価が陽性であれば発症しないので問題ありません

妊婦さんの抗体価が陰性で猫が陽性の場合も問題ありません

猫が陽性でも糞便中にオーシストと呼ばれる原虫の卵のようなものが排泄されるのは感染初期なのですでに陽性であれば問題ありませんが

 

妊婦さんの抗体価が陰性で猫も陰性の場合

完全室内飼育であれば今まで通りの生活+下記のことに注意していただければ問題ありません

内外自由な猫の場合はトイレの掃除はご家族の方にお任せした方が良いかもしれません

 

猫の糞はすぐに片づける(オーシストが感染力を持つのは24時間後)

ガーデニングや公園の砂場に注意し、外猫との接触を避ける

生水・生肉は食べないまたはよく加熱する

 

今回の猫さんは室内飼育で陰性でした

妊婦さんが陽性の場合は問題ありません

陰性の場合は新たに感染しないよう上記のことをお伝えしようと思います

 

血液検査で分かりますので

気になる方はお尋ねください

 

詳細は下記のサイトをご覧ください