ヒーローさん
メンバーがNOIZというバンド、というかNOIZという一つの入れ物に依存するように、結局自分もその入れ物に依存しているのだなあ、とこのツアーで痛感するのです。
それにしてもあの発言にはニヤリとした。
あの御仁は素直に過ぎる。
好きな人の為に頑張れるってきっとすごく素敵なことだと思う。
だから彼女は背中を押してくれたし、僕はそこからもうちょっと、ほんのちょっと、押しただけで。
おこがましかったかもしれないが、それが協力してくれた方々に対する、僕にできる精一杯の報いというものだ。
愛されたい訳じゃない。
ただあの御仁らが笑ってくれてたらそれで良い。
あの御仁らが笑ってくれて、それで皆が笑ってくれたら最高なんだ。
ひどいわがまま、ひどい自己中。
自覚はしている。
職業柄
だなんてそんな卑怯な言い訳はできないし、しないのだけども。
僕はやっぱり「セイギのミカタ」にはなれないのだなあ、と。
人間だからこそセイギを求めるのだろうし、人間だから利己を求める。
どちらが表に立つか、どのくらいを占めるか、その違いなのかもしれない。
弱い者を守る立場でなきゃいけない。
その為に自分を守らなきゃいけない。
そんなことなんかじゃなくて、自分が傷つくのが怖いから自分を守っているだけ、なんだと思う。
永遠に交われないのかもしれない。
傷つけあいながら成長していけるのだろうか。
この先にいる僕に光は差すのだろうか。
そんなこと、今ここにいる僕にはわからないのだけれども。