下記は、
前記事の絵の中心におさまる
桃青(とうせい)である。
桃青は、芭蕉の若い頃の俳号で、
李白に対するものという。
※李は「すもも」
句は、
簑虫の 音を聞きによ 草の庵
貞亨4年(1687年)秋、
芭蕉が44歳のとき、
江戸深川の芭蕉庵で、この句を詠んだ。
そして、
翌元禄元年(1688年)、
芭蕉が、伊賀上野に
服部土芳の草庵「些中庵(さちゅうあん)」をたずねたとき、
この自画賛を贈っている。
蓑虫が些中と音通することから、
些中庵を蓑虫庵とも呼ぶこととなった。