繖三観音(きぬがさ さんかんのん) | 江州ぶらぶら探訪録

江州ぶらぶら探訪録

★滋賀県内で実施される歴史探訪等をかってに集めて紹介しています。詳細はそれぞれの機関にお問い合わせください。
★その他、気が向いたら、日々の暮らしの中での、おもしろいこと、気になることなどを、ときどき書き込みます。

安土城跡は織田信長が天下統一の拠点としたことで有名です。


観音寺城跡は、その安土城跡のすぐとなりに位置します。


観音寺城跡は鎌倉~戦国時代まで、

近江守護職をほぼ独占した佐々木六角氏の居城です。


この観音寺城が築かれた山は、しばしば観音寺山とも呼ばれますが、

正式には繖山(きぬがさやま)といいます。


その山容が、古代の貴人にかざされた衣笠の形に似ていることから、

このように呼ばれるようになったと伝えます。


ところで、観音寺山、観音寺城の名前は、

この山上にもともと観音正寺があったことに由来するといいます。


六角氏が山上を大城郭化するに及び、

観音正寺は寺地を譲って山麓に下りましたが、

六角氏の滅亡後、ふたたび山上にのぼったと伝えます。


・・・ということで、

現在は山上にある観音正寺。

これと併せて、山麓にある教林坊、石馬寺が、

いずれも観音を本尊とすることから、

繖三観音(きぬがさ さんかんのん)と呼ばれるようになりました。



近江の歴史探訪のブログ

近江の歴史探訪のブログ