私の曾祖母は、106歳です。
小さいころから、曾祖母のことは「大ばあ」と呼んでいます。
先日、とっても久しぶりに大ばあ(曾祖母)に祖母と会いに行きました。
学校が忙しかったり、コロナ禍で面会が制限されたりと、会うのは7年ぶりでした。
106歳ということもあり、きっと「どちらさま?」と聞かれちゃうかもと、
祖母と話していましたが、私の顔を見た大ばあは…
「面影あるねえ」と一言。
覚えてくれていたんだ、と本当に驚きました。
そして何よりうれしかったです。
すっかり耳は遠くなってしまい、ホワイトボートを使いながらおしゃべりしましたが、
記憶は驚くほどしっかりしていました。我が家の猫の写真を見せると、
大喜び。10年以上前、子猫だったころに会った話を今でも覚えているそうです。
大ばあに会ったときは、必ず帰りに握手することが儀式のようになっていて、
今回も、もちろん握手しました。
大ばあの手はいつも、温かくて、大きくて、少しごつごつしています。
私の手を握って、
「柔らかい手だこと。ひよこちゃんみたい。ぴよぴよの手だねえ」と。
ぴよぴよの手…。
確かにそうだ。私の何倍も生きている大ばあ。
長い長い人生、嬉しいことも、苦しいことも、山のようにあったはず。
ずっとずっとずーーっと先、私も大ばあのように温かくたくましい手になれるかしら。
大ばあ、まだまだ長生きしてね。ぴよぴよの手、頑張ります。