3連休の中日、お天気が良かったので

「奥の細道むすびの地」大垣に行ってきました照れ

大垣駅からスタート!

駅前から南へずっとアーケードが続いています気づき

広くて歩きやすいですね。

アーケードは15分くらい歩いた所で終了し

更に15分くらい歩くと

史跡・奥の細道むすびの地に到着しました!

大垣は、松尾芭蕉が

江戸から東北へ向かう約5ヶ月間の

奥の細道の旅を終えた場所。

松尾芭蕉の像がありました。

左が芭蕉で、右は芭蕉の旅に同行した曾良かと思いましたが

そうではなく、大垣の俳人谷木因だそうです。

像の向かいには奥の細道むすびの地記念館があります。

入館料は300円

「大垣城」「郷土館」「守屋多々志美術館」にも入館できる共通入館券は600円なので

共通入館券を購入しようとすると

「ぷらっと西美濃通行手形」を勧められました。

かわいらしい木枡と6枚綴りの通行手形券のセットで

木枡を提示しながら通行手形券をわたすと、

有料文化施設8施設に無料で入館できたり

大垣市内の参加店舗で素敵なプレゼントがもらえたりするんです!

お値段はなんと500円びっくりマーク

共通入場券よりたくさん特典がついているのに100円お得。

迷わずこちらを購入。

早速、通行手形券を1枚使って

奥の細道むすびの地記念館へ入りました爆  笑

ここに来たいと思ったのは

『おくのほそ道(現代語訳/曾良随行日記付き)』

を読みかけているからなんです。

私は原文と注釈と本文評釈を併せて読んでいて

なかなか先へ進めません。

夫は前日の夜、原文だけをなんとなく読み終えて

読み方は違えど、ふたりとも楽しみにしていました。

入館の時に3Dメガネを貸してくださったので

まずはシアターへ。

芭蕉が旅した場所を、奥の細道の内容と照らし合わせながら

美しい映像で紹介してくださっていて

出羽路の旅のところは

まだ読んでいなかったのですが

とてもわかりやすかったですウインク

展示も充実していました。

触れる和本のコーナーには

春星堂鶯宿が編集した『奥の細道』の注釈書『鼇頭奥之細道』があって

与謝蕪村の挿絵がとてもかわいかったですラブラブ

他にも、奥の細道の各章を

資料や地図で丁寧に解説してくださっていて興味深かったです。

芭蕉は冒険好きで道なき道を行くのが楽しかったんでしょうかニヤリ

 

記念館のすぐ近くを流れる水門川には

赤い欄干の住吉橋が架かっていて

風情があります。

この場所はちょうど船町港の跡で

芭蕉はここから伊勢に向かって船で旅立ったそうです。

東北から北陸を巡る長旅の疲れは

この地で十分癒されたのでしょうか。

 

みちのくに 思いを馳せる むすびの地 (お馬さんジェム)

 

さて、思ったよりも長い時間記念館にいたので

もうお昼時になりました。

記念館から西へ歩いて10分ほど歩いて

鶴岡屋本店に到着。

明治35年(1902年)創業の

「カツ丼」が名物のうどん屋だそうです!

店内は満席で、名前を書いて待つと

5分ほどで呼ばれてお座敷に案内されました。

その後もお客さんが途切れず

相席でと案内されている方もいらっしゃいました。

 

私はヒレカツ丼を頂きました割り箸

大きく厚みのあるカツでボリュームがありますびっくりマーク

でも柔らかくて食べやすい。

たっぷり染み込んだソースは

甘みがあって酸味が強めの独特な和風ソース。

見た目よりもあっさりしていて美味しいですラブラブ

ご飯の量もかなり多かったので

カツ1枚とごはん半分は夫が食べましたアセアセ

今度来るときは

隣の席の方が食べていらっしゃた

ミニヒレカツ丼にしよう!と思いました。

でも本当に美味しかったです照れ

 

夫は上カツ丼とミニうどんのセット割り箸

「上」カツ丼は卵がのっています。

カツはロースで更にボリュームがあります。

ミニうどんは、麺が柔らかめで

お出汁も良い香りで美味しかったそう。

 

すっかり満腹になって、再び歩きます。

すると、目の前の歩道に

獅子舞セットを台車で押していらっしゃる4人組が。

見ていると…近くのお家のインターフォンを慣らし

出て来られた住民の方に挨拶をした後、

家の前で獅子舞を舞い始めました!

町内会が活発で、伝統がしっかりと受け継がれている印象を受けましたおねがい

 

15分ほど歩いたでしょうか。

御菓子つちや・俵町本店に到着しました。

歴史を感じる立派な建物ですキラキラ

創業は宝暦五年(1755年)

江戸時代中期ですねびっくり

お店の方に桝を提示して通行手形券を渡すと

柿羊羹ひとひらをくださいました。

岐阜県特産の「堂上蜂屋柿」を使った羊羹だそうです。

お菓子つちやの公式HPによると

「柿羊羹は四代目右助が天保九年(1838年)に、

堂上蜂屋柿の濃密な甘味に注目して、これを羊羹の材料として利用する事に成功して創製しました。
原料に干柿を使うのは、甘味が濃く、繊維が少ないからです。」

(お菓子つちやの公式HPより引用)

伝統のお菓子を頂けて嬉しいです。

美しい和菓子がたくさんありましたが

まだまだ歩いて寄る所があるので

奥の細道むすびの地マドレーヌを

2個購入することにしました。

その間に、淡墨のさくら大福と

お茶を用意してくださっていましたびっくり

優しく上品な甘さでとても美味しかったです。

少し歩き疲れていた時に季節のお菓子を頂けて

元気になりました。お心遣いありがとうございますハート

 

ところで、大垣は大垣城の城下町ですが

中山道の垂井宿と東海道の宮宿を結ぶ重要な脇街道だった

「美濃路」の宿場町としても栄えていたそう。

御菓子つちやはその美濃路に面しています。

江戸時代の旅人たちに柿羊羹は大人気だったことでしょう。

御菓子つちやの前から美濃路に沿って東に歩くと

本陣跡がありました。

一昨年、中山道や東海道の宿場町を幾つか巡りましたが

最近は宿場町を訪れていなかったので

久しぶりに本陣跡を見ましたニヤリ

 

城下町としての大垣のことも知りたくて

美濃路を離れ、お城の方へ。

まずはお城の近くにある郷土館を訪れました。

3枚目の通行手形券を使って館内へ。

大垣藩主戸田家の歴史資料や

大垣城のジオラマなどが展示されていました。

そして、大垣城前にある大垣公園には

河津桜が咲いていました桜

河津桜は2月上旬から開花しはじめる早咲きの桜だそう。

桜、今年初めて見ましたおねがい

 

公園には

大垣藩の初代藩主・戸田氏鉄公の騎馬像がありました。

大垣城を背に勇ましいですね!

4枚目の通行手形券を使ってお城の天守に入場。

中は博物館のようになっていました。

最上階からは大垣の町並みを見渡せます。

この日は3連休だったこともあって

お城の中は大変賑わっていました。

 

再び美濃路に向かいます。

こちらは脇本陣跡

脇本陣があったその場所に

今は、田中屋せんべい総本家・本店がありました。

創業は江戸末期の安政六年(1859)

大阪で煎餅づくりの修行をした初代田中増吉さんが

みそ入大垣せんべいを考案し、店を開いたそうです。

店内に入る前から何やらすごく良い香り気づき

こちらで5枚目の通行手形券を使うと

焼きたてのみそ入大垣せんべいを頂けましたびっくりマーク

香ばしい味噌の風味ルンルン

熱々でパリッと香ばしく絶品でした!!

店内には他にも様々な美味しそうなお煎餅がありました。

落花せんべいを購入して帰りました。

 

最後に訪れたのは、

駅前から続くアーケードにある金蝶園総本家

創業は江戸後期の寛政10年(1798年)

こちらのお店で最後の通行手形券を使うと

金蝶園饅頭をくださいました爆  笑

ほのかにお酒の香りがするこのお饅頭は

江戸時代末期の安政2年(1855年)に

独特の製法で創製された酒饅頭。

以来、160年以上全く同じ製法で毎日作られているそうです。

店内のお菓子を見せて頂いた後

こちらの三川・抹茶味を購入しました。

この三川は、

ココア味、抹茶味、バニラ味をそれぞれ

揖斐川、長良川、木曽川にの木曾三川になぞらえたバッフェルだそう。

3種類買えば良かった…

私の好きな千寿せんべいに似ているなぁと思っていたのですが

家に帰って裏のラベルを見てみると、

製造者は京都市伏見区横大路の和晃というお菓子屋さんでした!

千寿せんべいの鼓月も本社の住所は京都市伏見区横大路なので

ご近所さんなんですねびっくり

やっぱりこの三川も美味しかったですラブラブ

 

今回、初めて大垣を訪問しましたが

思いがけず「ぷらっと西美濃通行手形」を購入できて

文化施設3か所と老舗3店を巡り、

江戸時代に戸田藩領として栄えた歴史が

今に受け継がれる大垣の町を満喫できました。

そして昼食に訪れた鶴岡屋本店も創業は明治35年。

「カツ丼」が名物のうどん屋とは?と驚きましたが

伝統を守り継ぎながら新しい時代に適応していく

大垣の皆様の情熱を感じました乙女のトキメキ

 

これまで何度も車や新幹線で通り過ぎていた大垣は

歩いてみると、情緒あふれる素敵な土地でした。

水門川のほとりに桜が咲く頃は

一層美しい風景を楽しめるのではないでしょうか。

 

大垣や 江戸と令和を むすぶまち (お馬さんジェム)