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きさらぎ月夜に 咲くやこの花

「見紛いし 降り行く雪の 白さにて きさらぎ月夜に 咲くやこの花」

京都大好き。薄桜鬼大好き。

まだプレイ中ですが、印象に残るゲームになりそうなので感想を少しあげておきます。


まず、絵が綺麗。

初めは動きのない、冷たい印象を受けたのですが

このゲームをしてくうちに、色彩の艶やかさが

登場人物たちの持つ哀しくもドラマ性のある生き方に合う

と思うようになりました。



きさらぎ月夜に 咲くやこの花


テーマは重く、いじめ(村八分)や外国人差別、女性蔑視などがベースに描かれています。

自分で考えることをせず、集団に流され、弱きものを排他し

自分たちの生活がままならないことを

誰かのせいにすることでしか生きられない愚かな民衆。


架空の時代ではあると思いますが、実際に差別が色濃くあった時代をリアルに描き出し

また現代にも充分通用する課題だと思いました。


その中で、幼い頃に家族を失い、己の存在価値に疑問を抱きながら

誰にも迷惑をかけず生きていたいと願う主人公は

非常にもろくもあり、

しかし、民衆心理に流されず芯をもって生きようとする姿は、強くもありました。


登場人物たちは、それぞれに過去や運命を背負い、民衆に排他されながらも

間違った社会を糺すべく、己の生き方を模索していきます。

BADエンドが多く、登場人物がお互いを愛しすぎるがゆえに、狂気に堕ちていくのも

このゲームの特徴かもしれません。


私はシナリオ重視なので、この物語に引き込まれていきましたが

かなり人を選ぶゲームだと思います。