お久しぶりです。
忘れてたわけじゃないけどなかなか書く元気もタイミングもなくて…。

今日は気持ちの整理も兼ねて書きます。


題名通り、さっきまで婆ちゃんが入院してる病院へお見舞いに行ってました。

甲状腺ガン、婆ちゃんの病気。
だいぶ昔に手術してある程度は切除してたけど、その残った部分が悪さをして食べる気力・動く気力を奪い、摂取した栄養すらガン部位に喰われた。

ガンはどんどん成長し、右頸部をほぼ占領し首自体も左しか向けず気道も圧迫していった。
昔話でいうこぶとり爺さんのように。


先月の中旬に急変した際に延命処置しない方向が決まり、一命は取り留めたものの来週まで保たないかもと…。


自分がしんどくなってツラい思いをさせられた病院。
でも婆ちゃんの為と思って頑張ってお見舞いに行った。
顔会わせたくない親戚にも見たくない医療行為も見た。
やっぱりツラい事思い出してしんどい。

でも今日は少し違った。
クリスマスを間近に控えた日、病棟の婦長さんが帰るうちら家族を引き留めた。
「最近写真撮ってないでしょ?お孫さんもおるし、ツリーの前で家族写真撮りませんか?」と。


患者ではない立場で看護師と話すなんて数年ぶりだったから戸惑ったけど申し出は嬉しかった。

忙しい日曜の午後、見舞いに来てた爺ちゃんと共にベッドごとデイルームに連れて行き、白いクリスマスツリーの前で写真を撮った。
痛々しい気管切開部分を婆ちゃんが大好きな紫のスカーフで隠して。

写真撮影を終えた後うちは思った。
「うちはこういう仕事がしたかった。急性期で忙しい病棟ではなく、患者の役に立てる患者さんの側にいれる看護を」


忙しくても患者さんを思う余裕がある看護師になりたかった。家族写真をと提案してくれた婦長さんのような看護師に。

婆ちゃんの余命より理想の看護師になれなかった自分に泣いた。こんなはずじゃなかったのに…


ベッドをデイルームまで運ぶのを手伝ううちの動作は現役の頃そのまま。体の記憶ってやつ?
でも現場復帰は不可能。現実が辛すぎる。

でも一つだけ分かった事…
うちの中の看護の気持ちはなくなってない
これ以上考えるのは止めておこう





姫希.*゚