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○「ソウ2」

ドニー・ウォールバーグ/SAW2(DTSエディション)
¥3,990
アサヒレコード



う~む、ねこにゃさんのご推奨ということは…;
妙な汗を感じつつ、いよいよ待望の「ソウ2」でございます。
と、見る前はちょっと不安だったんですが、意外に面白いのでびっくり!
…ってねこにゃさんにかなり失礼なこと言ってますが(笑


今回は、前作のようにイライラするようなもったいぶり方はせず、いきなり刑事はジグソー本人とご対面ということになります。
非常にスピード感がある展開です。

当然、前作のような不条理感はやや薄れています.
しかし前作でああいう形で真相オチを見せてしまった以上、「猟奇犯が背後にいる」ことを伏線にすることはできません。
「なら、いっそ最初から猟奇物として勝負すべし」と監督が判断したのでしょう。

ハッタリでは最後までもちません。
前作は後半が明らかにトーンダウンだったこともあるので、これが正解だと思います。

ジグソー絡みの仕掛けが本シリーズのネタだとすれば、これ以上の作品は作れないと思います。


ところでジグソーの部屋にあるモニターには、囚われた刑事の息子や他の数名が映し出されています。
彼らが囚われている場所をジグソーから何とか訊き出さない限り、息子を含む数名は神経ガスによって2時間で死に至ります。
刑事はジグソーのうまい誘導にあえて流され、何とか解決の糸口を掴もうとしますが、のらりくらりと交わしながら一方的に自分の考えを語るジグソー。
目の前のモニターの向こうでは、徐々に追い詰められイラ立つ人々。
この辺りの演出が実に見事。
前作のあの間延びしたテンポがまるでウソのようです。


さて、依然、ジグソーの論理は破綻していて、まことに身勝手な論理で人を試すなどと言っては罠にかけて自己満足に浸っております。
まぁ変質者ですから、人格が破綻していたっていいんですが。

実は前日、主人公の刑事は息子とケンカ別れしておりました。

その別れ際に言い放った言葉を父親である刑事は悔いていて、今もこの息子の危機に自分を責めています。
ジグソーは、「それは息子が死ぬ危機に直面したから、そう思ったにすぎない」と批判します。


どこが悪いんじゃい。


ジグソーの理屈にはまるで筋が通ってません。
普通この手のサイコものは、犯人の言い分には何かしら一理があるものなのですが、このジグソーはつまり「何でもいいからとにかく生存本能を試したい」のであって、彼らが罪人だということはあまり関係が無いわけです。


まぁいいや、とにかくそんな身勝手な狂人ジグソーの餌食になった人々は、追い詰められたあげくに再び殺し合いを始めます。
ああ、その様子がモニターに映し出されて…。
もはや一刻の猶予もありません。
ついに主人公の刑事はキレて、ジグソーをボコボコにします。
この辺りの心理もなかなかいいとこ付いてきます。
こんな奴、たとえ刑事がやらなくても、僕が代わりにボコってやりたいくらいです。


そして最後に驚愕のオチ。

微妙に後付け設定っぽい感じもしますが…。


ともあれうまい。
おかわりキボン(もうすぐ「3」ですね)。


ソウ2 - goo映画


原 題 : SawⅡ
製作年 : 2005年
製作国 : アメリカ
配 給 : アスミック・エース
監 督 : Darren Lynn Bousman ダーレン・リン・バウズマン
脚 本 : Darren Lynn Bousman ダーレン・リン・バウズマン
     Leigh Whannell リー・ワネル
出 演 : Donnie Wahlberg ドニー・ウォルバーグ (Eric Mathews)
     Shawnee Smith ショウニー・スミス (Amanda)
     Tobin Bell (Jigsaw)
     Franky G フランキー・ジー (Xavier)
     Glenn Plummer グレン・プラマー (Jonas)