○「逃亡者 木島丈一郎」
- ポニーキャニオン
- 交渉人 真下正義 プレミアム・エディション (初回限定生産)
「交渉人 真下正義」のスペシャル・ディスクに収録されていますが、どういうわけかWikipediaに解説がありましたのでそちらにリンクしました。
中身は「交渉人~」につながる小ネタをチラチラ挟みつつ、木島丈一郎という刑事の人物像を中心に、証人保護の過程を通して孤独な少年と心を通わせていく様を描いたハートウォーミングなドラマです。
少年とのやりとりは間が良かったです。
木島がタバコを吸うと、服で鼻と口を押さえてゴホゴホ。
「わかったよ」
しぶしぶタバコを消す木島。
真面目な説教をしていて、ついついタバコに火を点けては、ゴホゴホで消す。
「わかった、ルールを決めよう。これからタバコを吸うときはちゃんと『タバコ吸っていいですか』って訊くから、な?」
「タバコ吸っていいですか」
「やだ」
木島の姑息な誘導も歯が立ちません(笑)
まぁ色々組織とか陰謀とか絡んできて、証人を連れて逃げる木島なのですが、そこをちゃんと描きつつも木島と少年の関わり合いを印象付けることができてるのが上手いと思います。
家庭では親の愛情に飢え、友達も少ない少年の姿に自分を重ねる木島。
親の愛情に飢えている故に周囲に打ち解けることができない孤独な心を、木島は誰より理解できる存在でした。
乱暴でガラが悪そうだけど、根は暖かくて優しさに溢れる木島丈一郎というキャラクターがとてもキュートで魅力的です。
監 督 : 波多野貴文(映画『踊る大捜査線』『交渉人 真下正義』助監督)
脚 本 : 十川誠志(『交渉人 真下正義』脚本)
出 演 : 木島 丈一郎(警視庁刑事部捜査一課 特殊犯捜査一係(SIT)係長 警視・寺島進)
稲垣 憲次(警視庁刑事部捜査一課 強行犯捜査(三-十)係 管理官 警視・段田安則)
爆発物処理班班長(警視庁警備部特科車両隊爆発物処理班長 警部・松重豊)
矢野 君一(東京トランスポーテーションレールウェイ(TTR)広報主任・石井正則)
吉村 遼(立てこもり事件の人質・篠田拓馬)
鵜飼 美津子(東京都渋谷区笹塚 小料理「笹美」女将・森口瑤子)
真下 正義(警視庁刑事部捜査一課付 (交渉人) 警視・ユースケ・サンタマリア)※
倉橋 大助(警視庁刑事部捜査一課付(交渉人補)警部補・ムロツヨシ)※
浅尾 裕太(警視庁刑事部捜査一課 特殊犯捜査一係(SIT)警部)・東根作寿英)
山城(木島の先輩刑事 現在は青森で農家を営む・梅宮辰夫)
町屋 忠正(警視庁刑事部 部長 警視長・辻萬長)※
坂村 正之(警視庁警務部 監察官室 警視正・升毅)