△「赤線」 | レンタル放題。

△「赤線」

後間もなく、政府によって禁止された公娼に代わって新宿二丁目に現れた「カフェ」名目の売春宿は、警察も黙認した。ただし「赤線」によって区切られた地区を越えない限りにおいて。そんな「赤線」を舞台にした、どうしようもない自堕落な生活を送るチンピラ・イゾウと、この街の娼婦・シズモの恋の話。


 奥監督の作品は初めて見ましたが、役者に好きなように演じさせて欲しい部分を勝手に切り取るというスタイルと見ました。こういうことができるのもVTRならではなんでしょうね~;とにかく役者さんの演技が自然で、時たま「これは演技じゃないのでは」という気持ちにさせられる不思議な作品でした。


 中村獅童が初主演だそうです。つぐみさんは、しかしこの人も変わった映画に出ますよね…?


 作品イメージは、乱歩とかが好きな人が好んでやる、あんな感じ。レトロ、エロ、グロ、悲劇性と喜劇性の同居、猟奇が隠し味…。丸尾末広とか、そんな感じです。

 まぁ、あれです。最下層で生きる者が、最下層に生きる者にふさわしい恋をして、死んで人生をリセットすると。人生なんて儚いね、と。そういう映画です。


 つぐみという女優さんは、何だか独特の「押しの弱い顔立ち」をしていて、見るたびに不思議だなぁと思います。薄幸、病弱的という訳ではないんですが、綺麗な割にはインパクトが薄いといいますか、覚えにくい顔なのです。もっとも基本的に美人だからこそ、まじまじと見ていられるのですけども…。
 それと、これもいつも思うのですが、この人がエッチの(演技をしている)時の表情はとても艶かしいと思いませんか。鼻の頭とかがほんのり上気していて、こんな演技ができる女優さんはポルノ映画でも見たことがありません。というより、これは演技でできることなんでしょうか?


解説
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD35881/index.html?flash=1


製作年 : 2004年
製作国 : 日本
配 給 : NEGA DESIGN WORKS
監 督 : 奥秀太郎 オクヒデタロウ
脚 本 : 小柳奈穂子 コヤナギナホコ
出 演 : 中村獅童 ナカムラシドウ(イゾウ )
     つぐみ (シズモ)
     小松和重 コマツカズシゲ(カフウ)
     片山佳 (スイカ)
     荒川良々 アラカワヨシヨシ(キムラヤ)