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◎「レボリューション6」

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
レボリューション 6

ベルリンの壁崩壊前の西ベルリンで展開される、アナーキスト達による抵抗運動。

当時は、撹乱を狙う彼らによって手製の爆弾がしばしば仕掛けられたそうです。

しかしさすがに素人の手製だけあって、ほとんどは不発。
ところがそれらの不発弾の内の一発が、10年の時を経て突然爆発して大騒ぎになります。

この爆弾を仕掛けた活動家達のうち、いまだ現役なのはもはや2人のみで、そこへ降って沸いた今回の事件。

爆弾を作った後、ほとんどのメンバーが社会と妥協して去っていったことに漠然と不満を持っていた現役メンバーは、これを機に他のメンバーが復帰し、再び以前のような情熱が戻ってくることに期待します。

一方の社会復帰組は、きちんとした生活を持っていますので多いに困惑します。

厄介ごとに関わりたくないという気持ちとは裏腹に、結局今の地位を失いたくない元メンバー達は証拠隠滅に加担せざるを得ませんのでシブシブ作戦に参加します。

そうしているうちに徐々に当時を思い出しちゃうわけです^^


とりあえず政治色はあまりありませんでした。

それよりもむしろ、一つの時代の流れの中で培われた友情の復活をテーマにしています。
彼等の純粋さとへっぽこぶりに織り交ぜて、昔の信念に拘る男の悲哀とその裏に隠れる真実。
「社会に適応しなかったんじゃなくて、できなかったんだろ!」
信念や思想とは別に、人間として彼等が運動に駆り立てられていった理由を、それぞれ少しずつ明らかにしていきつつ、その過程で再び友情が確認されていきます。

決して予定調和的でなく、あくまで軽妙に丁寧に…。

確かに、理性は感情を抑制したりコントロールすることはできても、根本的に人間は感情に逆らった生きかたはできないものです。

物事を見るとき、そこに関わった人間の「感情」というものを無視しては真実は見えてこないものなのかもしれません。


派手な作品ではありませんが、自分はかなり好感が持てました。

邦画のリメイク作品らしいです。


解説

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD34321/index.html


原 題 : Was tun Wenn's Brennt?
製作年 : 2002年
製作国 : ドイツ=アメリカ
配 給 : ソニー・ピクチャーズ
監 督 : Gregor Schnitzler グレゴー・シュニッツラー
脚 本 : Stefan Dahnert ステファン・デーンネルト
     Anne Wild アンネ・ヴィルドゥ
出 演 : Til Schweiger ティル・シュワイガー (Tim)
     Martin Feifel マーティン・ファイフェル (Hotte)
     Sebastian Blomberg セバスチャン・ブロムベルグ (Maik)
     Nadja Uhl ナディヤ・ウール (Nele)
     Matthias Matschke マティアス・マシュケ (Terror)