△「ボウリング・フォー・コロンバイン」
「銃の氾濫が犯罪発生を増長してる」という点は同感。
しかしこれはあくまで「増長」であり、銃の存在は犯罪の根本的原因ではない。
故に、NRA(全米ライフル協会)は、協力を要請しなければならない相手の筈。
なのに実際は彼らに「下手人」の汚名を着せて晒し者にしている。
つまり何ですか?
問題点は「犯罪が多いこと」ではなくて、「犯罪に銃が使われること」なんですか?
焦点が完全にずれてる気がする。
正しい結論を相手自ら導き出させるためにはきちんと正論を貫くことが必要であり、このように挑発するような真似をすれば問題はいっそうこじれてしまう。
作品としてはその方がその方がセンセーショナルなのだろうが、そもそも作中ではTVにおけるこういう手法を批判していた筈。
作中で批判しておいて、結局自分でもやるというのは一種の意趣返しなのだろうか。
いずれにせよ、銃規制を推進することを最優先に考える者のやることではないと思う。
フェアなやり方をしない奴は、えてして話を余計にややこしくするもの。
正しい主張を間違ったやり方でする、天然ボケの厄介者といった印象。
これは「啓蒙」というより「扇動」に近いと思う。
彼の主張はおおよそもっともだと思うけど、どうも素直に感動できない。
珍しく本気で問題提起してみました。
解説
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD33134/?flash=1
製作国 : カナダ
配 給 : ギャガ・コミュニケーションズ
監 督 : Michael Moore(2) マイケル・ムーア
脚 本 : Michael Moore(2) マイケル・ムーア
Michael Moore(2) マイケル・ムーア(Himself)
Charlton Heston チャールトン・ヘストン(Himself)
Marilyn Manson マリリン・マンソン(Himself)
Matt Stone マット・ストーン(Himself)
George W. Bush ジョージ・ダブル・ブッシュ(Himself)