OCDの治療には自分の回復度を知っておくことが大事 | 強迫性障害を乗り越える方法を紹介しています

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わかっているのにやめられない、おかしな行動を繰り返す、このような場合は強迫性障害(OCD)が疑われます。家族や知人ににそんな人がいませんか。強迫性障害は治療すれば治る病気です。そんな強迫性障害治の療法について書いてます

自身のOCDの回復の程度について知っておくことが大切


OCDは治せる病気です。


しかしまだERPを試していないなどして本当に

治るのかどうか不安に思っている方もいるでしょう。


ERPをやるという意思が固まっているのに最後の一歩が

踏み出せないという方は、勇気をもってチャレンジしてみてください。

専門家はいないし、精神科に行くことに抵抗がある方も多いと思いますが、

想像しがちな暗いイメージとは異なり、現在はどのクリニックも

清潔で明るい印象を受けることが多いです。


また、治療によってどれだけ治るのかというのは、患者さんの

状態や周りの環境、治療法や治療者によってまちまちです。

症状改善のためには受診することが第一歩なのです。


既にERPを実践していて、症状がまだ残っているが軽くなったと

実感していたり、良くなったと実感している方たちは、自分が

どの程度回復しているのかを知っておくと今後の指針となります。


このときY-BOCSという強迫性障害の重症度を点数としてみることが

できるテストを用いるとわかりやすいかもしれません。


本来であれば、本人だけではできないテストなのですが、

最近はセルフチェック用にアレンジされ、インターネットなどに

載っているので、簡単に自分の回復度を確認することができます。


是非、こちらを目安にしてみてください。


OCDが回復するまでには3段階あります。


・軽快

少し良くなった状態。

まだ症状や回避が残っているので油断するとすぐにぶり返してしまう。

Y-BOCSで22~26点程度。


・寛解

かなり良くなった状態。

強迫観念が浮かんでも、ほとんど脅迫行動をしたい衝動に駆られない状態です。

日常生活には支障をきたさない状態にまで改善された状態をいいます。

Y-BOCSで16点以下。


・回復

恐怖に感じたり、避けたいものがほとんどない状態。

もしくは、それらがあったとしても日常生活が無理なく送れる状態。

回復するという状態はあくまで結果であって、受診前に患者さんや

家族が予測できるものではありません。

完治、完璧を求め過ぎないことが寛解につながります。

Y-BOCSは7点以下。


また上記のように寛解、回復しても波があるのが普通です。

病気と上手く付き合いながら、焦らずできることから始めましょう。


さらに回復には2種類あります。

薬を飲んでいる回復と、飲んでいない回復です。


まず薬物療法をして回復状態になったとして、薬をやめてしまうと

2~3ヵ月で50%近くが再発してしまうのです。


この再発というのは症状が治療前と同じくらいのレベルに

戻ることを指しますので、1度脅迫行為をしてしまったから

といって再発したとはいいません。


強迫的な行為を習慣化しないようにコントロールできれば

良いわけですから、そのような症状が出たとしても焦らないでください。


3ヵ月以内に再発すると、同じ量のお薬もしくは、増やさないと効果はありません。

なお、専門家の意見では3ヵ月再発しなければ、半数ほどの人がそのまま回復に移行します。


この薬物療法はERPと併用して回復した時も同じで、薬の服用を

やめると再発する可能性があります。


薬物療法は副作用もありますので、続けるかどうかを迷うようなら、

断然ERPで回復する方が、再発の症状にだけ気を付ければ

いいので心配事が少ないです。





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