評価:4.5(「演出・脚本」1.0、「映像」1.5、「俳優」2.0、「その他」0.0)
監督:サラ・ガヴロン
脚本:アビ・モーガン
キャスト:キャリー・マリガン、ヘレナ・ボナム=カーター、ベン・ウィショー、ブレンダン・グリーソン、メリル・ストリープ
製作年:2015年(英)
イギリスで婦人参政権を求めて戦った女性たちのお話。
一言、
またキタ!差別系作品!!w
やっぱり単にお春がこの手の作品を手に取りすぎ?(笑)
先週はナチス、おとといは黒人差別、そして本日は男女差別をお届けしてるわけですが、やはりこの手の作品、多い気が!
で、本作ですが、
キャリー・マリガンが素敵!
"結構好きかも?"な女優ランキング3位なんですが(なんつー曖昧なランキングだw)、最近彼女の出演作品には反応してしまいますm(__)m
今回は特にあの優しそうで3歩下がって歩きそうな彼女が参政権を求めて爆弾は設置するわ人の家は爆破するわ、のギャップがサイコー。
これが所謂"ジ・アメリカ!"みたいな女優がやっちゃうと感情移入もヘッタクレもなく、あーあ、ヤダヤダこういう女、とジェンダーフリーを声高に叫ぶ昨今の女性政治家を見る目で見てしまい、中身どころではなくなるわけですが、キャリーのおかげで親身に観てしまいますw
いや、配役ってホント大事!
と、なんだか絶賛ムードですが、映画としては、、、とっても微妙w
途中まではなかなか緊迫感があって楽しめたんですが、エンディングに向けて、そして最後に死のダイブをするところまでの展開はいかがなものでしょうか?
そこまで彼女らの反撃やらそれぞれの女性の苦悩を描いてはみたけど、だんだん収拾がつかなくなってきて強引にあのエンディングに持ち込んだように感じちゃいました。
あそこがゴールなら、あんなにヘレナのことや途中でハラんじゃう人に焦点当てず、エミリーさんをもう少しクローズアップしてくれればいいのに、と。
だって、あの競馬場シーンでは「え?マジで!この人こんな重要なポジションだったの!?( ̄▽ ̄;)」と、思わず顔がひしゃげてしまいましたw
ところで、この映画を観てふと思ってしまったことが。。。これって、、、
角度を変えればテロやん!w
もちろん当時のイギリスの階級制度や女性への不平等さには呆れるわけですが、でもさ、あのやり方ってISと何が違うんだろ、とも。。。
いつの世も「一方向からの正義」というのは非常に怖いものです。
お後がよろしいようで~m(__)m