身の置き所
修行をさせてくれる宗教、次に向かったのが、大光宮神法教です。
ここは、豊中と亀岡に本部があり、私達が向かったのは、豊中の本部です。
迷った時の神頼みで、受験の時など祈願をお願いしたり、悩み事など相談へ行ったり、以前からお世話になっているところです。
ここなら修行をさせてくれるかもしれないと思い、私は、事の一部始終を先生にお話ししました。
すると、思いもよらない答えが返ってきたのです。
「あなたは、どこの宗派にも属さず、自分で宗派を開きなさい。」と言われました。
全く、考えもしなかった答えに、母も私も、とても驚きました。
しかし以前にも書いていたとおり、私は、人から後ろ指をさされる生き方はしたくない思いが強く、それだけは避けたい道でした。
帰り道、母も私も、始終無言でした。
家へ帰宅してからも、私は部屋へ籠り、一人悩みました。
いくら考えても、「私なんかが」という思いが堂々巡りです。
しかし私は、神と結婚した身なのだから、自然と導かれるのかもしれない。
誰しも、先は見えない不安だらけです。
私だけじゃ無い。
私は、ただ岐路に立っているだけ。
答えが出ないなら、今は、自然に身を任せるしかありません。
最終目標は、「自分の身は、自分で守る」。
これだけはブレないで行こう。
心が決まり、両親とも、たくさん話しをしました。
父も母も、私が一生結婚をしないかもしれない。
そこを一番心配してくれました。
今の私は、幸いにも力になってくれる両親がいる。
両親には迷惑を掛けるけれど、力を合わせ、前進するしかありません。
こうして私は、自分が決めた道を進む事を決心しました。