子供の頃①

 

私は、生まれた時から霊感があり、霊や、妖怪が見えるのが当たり前だと思っていました。

 

母親に聞くと、いつも一人遊びをしている子だったと聞きました。

 

今から思うと、あれは霊だったかな?と思い当たる節はあります。

 

自覚をしたのが、小学校一年生です。

 

その頃、戦争の授業をしていて、宿題に「家に、おじいちゃん、おばあちゃんがいる人、戦争体験を聞いて、紙に書いてきて下さい」と言われました。

 

私が生まれる三年前に、おばあちゃんは、亡くなっていません。

 

しかし、ウチにはおじいちゃんが二人いました。

 

テレビで相撲を見るのが大好きなおじいちゃんに話しを聞くと、「知らん」と一言で終わりました。

 

仕方無いので、しょっちゅうお仕事でいない、たまに帰って来ては、一緒に遊んでくれるおじいちゃんにも聞いてみました。

 

すると徐に上着を捲し上げ、「この脇腹を見てみ。これは鉄砲の弾の跡やで」と見せてくれました。

 

私は、ずっとホクロだと思っていた物は、鉄砲に撃たれた跡だったのです。

 

私は怖くなりましたが、黙ってその跡を触り、「痛いの痛いの飛んでけ!」と三度繰り返してました。

 

その時の嬉しそうなおじいちゃんの顔を今でも覚えています。

 

その後、教えてくれるまま、戦時中に着ていた軍服を絵に描きました。

 

他にアルバムを見せてくれて、今思い返すと、あれは南京大虐殺の時、人を壁の前に立たせて、ゲームのように銃弾を人型に撃ち込んでいる写真もありました。

 

当時の私は意味が分からず、白黒写真なんだ。

 

それと飛行機、カッコいい。

 

不謹慎にも、そんな事を考えていました。

 

それから月日がたち、いつの間にか、鉄砲で撃たれたおじいちゃんは、仕事へ出掛けて帰って来ませんでした。

 

大人になり、母親に、その出来事を話しをしたら、「何、言うてんの?ウチにはおじいちゃんは一人しかおらんで」と言われ、衝撃を受けました。

 

今では、あの良く一緒に遊んでくれてたおじいちゃん、成仏してくれたら嬉しいです。