本当は怖い「お呼び出し申し上げます」
・1993年6月3日、この日コペンハーゲン中央駅を初発のバスに乗った私は、カストラップ空港(コペンハーゲン国際空港)に午前6時過ぎには到着していました。どうしてそんなに朝早いバスに乗ったのかというと、悪天候で私が乗る予定のアエロフロート・ロシア航空機が飛ばないかも知れないとの情報を得ていたからです。出発フロアに行ってみましたがチェックインカウンターはどこも "Closed”。航空会社らしきスタッフは誰もいません。
・も一度、出直そうと空港ターミナル内のカフェテリアでコーヒーとでデニッシュ・パンを注文しました。ヨーロピアンコーヒーはカフェという言葉が似合います。ほどなくして、私の目の前にはポットに入ったコーヒーとデニッシュパンがバスケットいっぱいに出てきました。
・(心の声)やっぱ、デンマークに来たらデニッシュパンやね。などと思いながらほおばっていたのですが、...が、が、
突然事態が動きました。
♫ピン・ポン・パン・ポン♫(呼び出しチャイム音)
”May I have your attention plz. Paging ”Mr. NA・KA・Yii? Mr. NA・KA・Yii?
Plz contact a nearest ground staff.
There’s something to say from your airline.
Thank you.
・(心の声)中井さん?ん?中居さん?ひょっとしてアタシ? ひょっとしないでもアンタ!
・私の名前をヘボン式通りに読んでくれるのはアングロサクソンだけ。スカンジナヴィア、ゲルマン、スラブ系などでは「ナカ・ イー」 ギリシア・ラテン系は「ナカ・ヒィ」
とにかくせっかく格調高いカフェと本場のデニッシュをこれからというときに航空会社からの呼び出し
(心の声)どうせろくな話じゃないな。
・はい、ろくな話ではありませんでした。以下、概要は副音声でお伝えします!
・ホーソーセキィー、ホーソーセキィー、ハイ、こちらチェックインカウンターです。副音声でお届けしております。ここからはチェックインカウンターの様子をライブで中継しまーす。
カウンター職員)アー、ミスター、ナカ・イー ゴゾンジノトーリー、アナタノノルヒコーキハ、マダ、モスコーニ、アリマース。イツニナルカ、ワカリマセン。デモ、モスコーで、トキオ・ナリタのフライトモオクレテイマス. ダカラ、アー、アー You'vegot a good chance making a successful connection to Tokio(NARITA) How would you like it? Any way you check to NARITA or you'll stay here at Copenhagen for a night or two to wait for a better weather forecast. We're afraid of making compensation for the hotel bill at Copenhagen.
私:I appreciate your hardwork. Do you mean if I catch a tomorrow's, one I would be able to make a better connection to Narita?
ご尽力に感謝します。で、仮に今日もう一日コペンハーゲンに泊まって明日のフライトに予約を変 えたとすると乗り継ぎができるのですか?
・カウンター職員) We can’t assure you the connection. いいえ。それは...
(心の声)それやったらコペンハーゲンに延泊してもせえへんでも、一緒やんかー!
私:とりあえず東京までチェックインします。”I’ll take today's flight to NARITA.
→その後、航空機は数時間遅れで到着。そして私を乗せた航空機は折り返しモスクワ(シェレメチェヴォ)空港へ飛び立ちました。が、しかし、当時のアエロフロートロシア航空機がモスクワ(シェレメチェヴォ)空港に定時到着する努力をするはずもありません。また遅れているヨーロッパからの便を成田行きが待ってくれているわけもありません。到着した時には東京(成田)行きはさっさと出発済みで、私はモスクワの「トランジットホテル」に翌日の成田行きの出発手続き開始時間まで閉じ込められたのでした。
お断り:ブログの内容は私の1993年コペンハーゲン(カストラップ空港)での実体験を基にしていますが、1990年代半ばの時代背景を反映している部分があります。内容は約30年前のものであり、現在の対応とは異なっている場合があると思いますので斟酌してお読みください。いかがですか?悪天候で機材が飛んでこないため、遅延、フライトキャンセル、そして乗り継ぎ予定便への搭乗ができないミスコネクション、途中乗換地でのインボランタリートランジットは、よくある話です。当時のモスクワはソヴィエト崩壊の傷跡がまだ残るインフラのソフト面·ハード面とも混乱不備が色濃く残る時代でした。果たして「ナカ・イー」さんはトランジットホテルという名の施設で無事一泊し、東京成田へ帰還できたのでしょうか?!