太郎にあう先生をみつけるまでは、苦痛に感じるレッスンも多かったです。
太郎が会話をしないと、「あ、喋れないのね」という態度にかわる先生もいれば、
「早く終わりにする?」とレッスンを切り上げようとしたり、
一方的に先生だけが話しつづけたり、
「YES」「NO」で答えられる質問ばかりする先生も。
評価の高い先生のなかでも、そのようなことは多々ありました。
そんななかで、私なりに「こういう先生はあわない法則」をみつけました。
それは、太郎が話さずにかたまっていると、
「Don't be shy」と言う先生たち。
おそらく特別な意図はなく、日常会話でよく使う表現なのだとおもいますが、
こちらからしたら
「シャイなんじゃなくて、なにを話したらいいか分からない(もしくは興味がない)のです」という気持ちでした。
太郎にあう先生たちは、太郎が黙っていると、話題を変えたり、ササッと画像を検索して貼り付けて、太郎の気を引くような機転をきかせてくれました。
おとなだって、友人でもない人と英語でフリートークをすることは、かなりのストレスです。
大人であれば、とりあえずデイリーニュースをやれば間がもたないことは無いですが、それが使えない子供にとっては、いかに先生が会話を引き出すか、手腕が問われるところだと思います。
それからは「Don't be shy」と言われると、「今回もだめだな」という指標にしていました。
30分程度といえど、つまらなそうにしている太郎と、淡々とレッスンを進めようとする先生にはさまれると、イライラのメーターは上昇するばかりでした。
レッスンが終わったあとに、太郎を怒ってしまうこともありました。
あう先生がみつかるまでの半年間は、レッスンの時間が近づくと「いやだなあ」という気持ちでした。
先生が固定するようになると、一気に気持ちが軽くなり、太郎が読めそうな記事や、やってほしいワークシートなどをスキャンしておき、思い通りのレッスンをしてもらえるようになりました。
そしてデイリーニュースが読めるようになった今は、新しい先生でも困ることはなくなりました。