この童謡の起源は18世紀末のイギリス。
1797年に出版された『Songs for the Nursery』に類似の数え歌が載っており、19世紀半ばにはジェームズ・オーチャード・ハリウェル=フィリップスの『Popular Rhymes of England』(1842年)にほぼ現在の形で収録されています。
つまり「One, Two, Buckle My Shoe」は200年以上前から歌われ続けている子どもの歌なのです。
当時のイギリスの靴はバックルで留めるのが一般的でした。今のように靴ひもやマジックテープではなかったので、「靴のバックルを留める」という動作が子どもの生活にとても身近だったのですね。
「木の枝を拾う」の意味とは?
では、5と6に登場する「Pick up sticks(木の枝を拾う)」という歌詞は時代や生活習慣が違う私達はなんだろう?と思われると思います。どんな意味があるのでしょうか?
これは実は子どもの遊びや日常の暮らしと関係があると考えられています。
また、拾った枝を「Lay them straight(まっすぐ並べる)」というのも、薪として乾かすときやきれいに揃える作業を歌っているのではないかと推測されています。
遊びとのつながり:Pick-up sticksとジェンガ
面白いことに、「Pick up sticks」というフレーズはのちに遊びの名前としても定着しました。
細い棒を束ねてバラバラに落とし、他の棒を動かさないように1本ずつ拾っていく「ピックアップ・スティックス」というゲームは、19世紀には子どもの遊びとして楽しまれていました。日本でいう「ミカド」や「キャリカン」などと同じ系統の遊びです。