おそばはお好きですか?
日本独自の食べ物、と思っていたのですが、なんと・・・

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ヨーロッパにも「そば」を好む国があった!

イタリアやオーストリアに国境を接するスロベニア共和国。直接的にはかかわりのない日本人も多いかもしれないが、実は意外な面で共通点がある。自然豊かな小国の生き方という点でも参考になりそうだ。スロベニア共和国大使館のオト・プンガルトニック全権公使に聞いた。

――スロベニアはとても日本と近いものがあると聞きました。それは何ですか?

みなさんびっくりされるのですが、「そば」なのです。スロベニアでは年間のそば消費量が日本より多く、毎日のように食べます。

粉にしてミルクと一緒に飲んだり、パンにしたり、ケーキやお菓子に使ったり、そばを使ったレシピがとてもたくさんあります。

そばの話をすると小さい頃を思い出します。近くに山があり、ときどき父と一緒に登ったのですが、そのとき、保存食に持って行ったのがそば団子です。

とてもシンプルな料理で、まずはそばの実などを丸めて揚げます。いい色に揚がったところでミルクやクリームに入れ、そしてそのボールを葉野菜に包んで持って行くのです。

スロベニア版おにぎりとでも言いましょうか。野菜も取ることができて栄養満点なうえ、おなかでそば団子が膨らむので腹もちがよいのです。山に行くときには大抵このそば団子を持って行きました。

――「ドイツ人のように勤勉で、イタリア人のように陽気」とも聞きますがどうですか?

地域によりますね。東はドイツ、オーストリアの影響を受けてドイツ語を話しますし、食や文化もドイツから来ています。イタリアの国境近くはイタリアの影響を受けています。10~20年前はスロベニアではパンプキンシードオイルばかり使っていましたが、イタリアの影響を受けて今はオリーブオイルも使うようになりました。

100キロぐらいの距離なのですが、地域によって文化は違います。スロベニアの文化はイタリア、ハンガリー、オーストリア、ドイツ、クロアチアなどさまざまな文化の融合で、それぞれのよいものを取り入れて、いちばんよいものにしようとしているのです。その環境によって、スロベニアの人の「物事に柔軟に対応することができる性質」が育まれました。

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欧米の中に、急に日本の野山が広がったようなイメージが湧きました。
麺として食べているわけではないようですが、親近感を感じますね。
さまざまな文化を取り入れるところも日本人と似ている気がします。

欧米は日本とは違う、というイメージにとらわれすぎず、もっと交流して生の人々の生活や文化を知りたいなと思います。
スロベニアのそば料理、食べてみたいです。