特別伝道での阿字観講師 | 鶯梅院 住職のブログ

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先日、津山市で行なわれた、高野山真言宗の特別伝道にて、講師として阿字観・阿息観を修させていただきました。

瞑想というものは、多くの人で行うほど、強力になります。以前、岡山市で200人の方とした時は、それは素晴らしいものでした。
今回は参加者が1000人を越えており、お話しをいただきました時には、このような好機は二度と無い、と大喜びで受けさせていただきました。

お世話になりました、美作宗務支所の皆様、おいで下さいました皆様、ありがとうございました!

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この瞑想指導に先立ち、もんじゃまさき先生の瞑想会が鶯梅院で行われました。
音を使って、かなりパワフルに深い三昧に導いていただきました。

ただ、深い瞑想に入る更新によって体の深い疲労にも気づきました。
下腹に茶黒の塊が見えました。多分これは便がたまっているという事だ、と思いました。
また、心臓という臓器は常に微妙な細動をしておりますが、細動のリズムがおかしくなっていました。
寺での瞑想会の2日後が、津山での特別伝道。
なんとかせねばなりません。
特別伝道に向けてベストな体調で向かうため、翌日昼から、丸一日断食して臨みました。



さて、テキストは今回は私のオリジナル。

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わかりにくかったかな?



瞑想指導は全体で40分間でした。
前半、瞑想についてお話しさせていただきましたが、少しわかりづらい説明だったと反省しています。
 竹内敏晴さんの事跡を紹介した事は、評価の言葉をいただく事が出来、ホッとしました。
 竹内さんは、そのレッスンの中で
「ア」
の音が、最も自然な音である事を見出します。
 人の声帯は本来「ア」の音を出すようにしかなっておらず、それ以外の音は成長過程で身につけるものだそうです。
「ア」の声が、真言宗やヨガで強力なマントラとされ、長きにわたり「ア」音に集中する瞑想が受け継がれて来た理由の一つに、この生理学的な現象があるように思います。
「阿字本不正」
と言われる通り、「ア」音は、最も根本的な意識に我々を導いてくれるのです。

竹内氏の事跡は、もんじゅまさき先生のご教示をいただきましたものです。
もんじゅ先生、ありがとうございます!


そして後半は実践。
まずはストレッチで体をほぐします。

次に、力を抜いて、リラックス。
そして、呼吸に意識を合わせ、呼吸と体全体のリズムをゆったり・ゆっくりにしていきます。

その後、壇上のスクリーンに映し出された
「阿」の字を見るように皆さんを促しました。
すると会場の明かりが落ち、スクリーンの
「阿」がひときわクッキリと浮かび上がりました!
素晴らしい雰囲気の演出でした!美作支所の皆さま、ありがとうございます!

胸に「阿」字を浮かべて・・

「アーー・・・・」

ア音の発声が始まりました!
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以前、200人でアー、の発声をした時は、素晴らしい音の共鳴が起こりました。

阿息観の素晴らしいところは、その音の共鳴効果です。
共鳴効果が最高に強力ですと、ある一点で強力な覚醒が起こります。
一気に、とてつもなく、目が覚めます。
そして、それが参加者に同時に起こった事が手にとるようにわかります。
他者の状態が手にとるようにわかるのです。

人数が多ければ多いほど、共鳴はパワフルになります!1000人以上の阿字観、と聞いて最初小躍りするほど喜んだのはそのためです。
最高にパワフルな共鳴が起こるだろう!



そんな期待を込めて、臨んだ阿字観でしたが。
思ったほどの共鳴が起こってません。
いや、起こってたのかもしれません。

が、感じられませんでした。
少し焦りを感じます。

参加者と物理的に距離があった事で、
私自身が参加者と近い距離にいる自信がもてなかった事が原因かと思います。

こんなことだったら、壇上から下りて、客席をうろちょろして、参加者と心理的な距離を詰めておけば良かった。
しかし後悔しても後の祭りです。

瞑想とは、為す事では無く「起こる」事、であると言われます。
その本質を思えば余計な事をしない方がいいのでしょうが・・

しかし、なんとかせねばと思い、幾つか工夫をしました。
まず、より強いハーモニーが起こるように、声を調整していきました。

注意深く、参加者の声にマッチした、やさしい阿の音を出していきます。
そして、わずかづつ、声を高くしていきます。
より高いものを体験していただきます為の工夫です。胸から喉、額、頭頂へ。声もより微細な力に対応したものに徐々に変えていきます。

工夫と言うか、小細工と言うか。リードのかいもあってか、ある程度瞑想的な雰囲気で終わる事が出来ました。


しかし、反省すべき点は多々ありました。

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時間も10分オーバーしてしまい、ご迷惑をおかけしました。

これからまた、精進させていただきます。

お世話になりました皆様、ありがとうございました!