ガールズバーに体入してみた

 前々から気になっていたガールズバーに体験入店してみました。

ガールズバーとは・・・カクテルを作り客にお酒を提供し、カウンター越しに会話をする職業。キャバクラとは違いノルマや客のお触りも無いため比較的働きやすい。時給も昼職よりいいよ。

 

なぜガールズバーに体入しようと思ったのか...それは...

強い女になりたい!!!!!!!!!!!!!

※強い女のイメージ

普段はブス・コミュ障・twitterで悪口を呟くしか脳がない私でも夜の街を舞う美しい蝶...その美貌や巧みな話術で男たちを魅了する...そんな強い女になりたい!

 

 

  体入の申し込みをしよう

 思い立ったら気になったガールズバー店へ早速連絡を!

そして何度かのやり取りを得て体入の日時が決まりました。

(↑店側から届いた返信。ら抜き言葉の時点でもう不安...)

 

  下準備

・見た目に気を遣う

際どい衣装を纏い接客するにはやはり見た目を気にするべきです。まつ毛以外の毛は全て剃っておきましょう。一本も残すな。

また、メイクもいつもの倍以上濃くしてください。普段周りから見れば厚化粧な私でも、中洲ではすっぴんも同然の薄さです。

爪もなるべく気を遣った方がいいと思います。

・トーク術

話すことが仕事内容なのでもちろんこれも必要。しかし、ほんの数日でトーク力を身につけることは不可能です。

そこで、話に困らないよう事前に自身の面白い話をメモしておきましょう。

ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

無いね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

なんとか高校時代、海賊や盗賊に憧れていたという話だけ絞り出しました。

 

  中洲の夜

 そして当日がやってきました。乗る地下鉄を間違えながらも夜の中洲に降り立ちました。

夜の中洲はとてもカオスです。まず黄色いペットボトル5本ほどを頭に身につけたおじいさんが大きな声で独り言を発しながら歩いていました。しかし、誰も見るどころか気にせずワイワイとお互いの会話に夢中です。それにキャバクラやガールズバーが並ぶ街には客寄せをする華やかなキャスト達が沢山います。しかもマスクをする者は誰一人居ません。その光景に圧倒されているのは私だけでした。

(↑夜の中洲)

 

  いよいよ体入へ

 

 怯えながらも目的のガールズバーに入店しました。

そこで待っていたのは20、30代くらいの男性でした。履歴書を書くように、そしてなんとマスクを外すよう指示されました。ここでは暗黙のルールだったようです。まず最初にこのガールズバーの説明をしていただきました。

  • 基本30分1000円飲み放題制
  • キャストには別料金で一杯1000円がかかる
  • シャンパンやワイン、ショットには別料金がかかる
  • 消費税10%、サービス料10%がかかる

 続いてキャストについて
  • ドリンクを作って客に提供する
  • カウンター越しに客と接待をする
  • 看板を持って店前に立ったり周辺を歩いたりして客寄せをする
  • 時給は基本1200円〜1500円日払い
  • 客に一杯1000円のドリンクを貰うと1000円の20%、200円が時給に上乗せされる
  • 店舗によるが退勤後に家まで車で送ってもらえる
 私が昼働いている飲食店の時給は870円。えらい違いです。仕事内容も重労働では無いので比較的楽です。
しかしシフトは週1しか入れない(そもそも本入店するつもりは無い)と伝えると途端に嫌な顔をされてしまいました。
 
 当店はチャイナがコンセプトのバーです。早速際どいチャイナ服を着て営業スタート!
(↑ただでさえ短い丈なのにスリットスカートのため横からはパンツ丸見えでした。)
 私はまず深夜12時ごろから先輩キャストと共に客寄せに行きました。客寄せと言っても道ゆく人に話しかけることは法律的にNGなので、基本立って向こうから話しかけられるまで待つのみです。しかし中洲の夜は本当に賑やかで、人間観察することが楽しく退屈しませんでした。この時間は仕事終わりのキャバ嬢が客とアフターを行う時間です。生々しいやり取りを目にすることができます。可愛いキャスト達が看板を持って歩く姿も目の保養になりました。40分ほどしても誰も来ないので客寄せを交代して店に戻りました。平日はあまり客が来ないそうです。
 
 20分ほど暇だったので幽遊白書を観ていました。すると客寄せで2人の男性が来店しました。ドリンクを一杯貰い、先輩がドリンクを作っている間、することがないので「わたしはなにをすればいいですか?」と聞くと、「踊っといて!」と言われたので適当に踊っていました。その男性2人は何やら難しい経営の話を始めました。知能が低い私には理解できないので笑顔で相槌を打ち続けました。2時ごろにもう上がっていいとの指示があり、5600円のお給料を貰い本日の仕事は終了しました。(4時間働いたので時給1350円と言ったところでしょうか。)

 

  退勤後

 ガールズバーには店舗によりますが「送り」が存在します。指定した場所までドライバーに送ってもらえるシステムです。送りの車に乗ると、後部座席の下はポップコーンが散乱していました。困惑する私にドライバーは、「チッ...好き勝手するやつがいるんですよ...」とご立腹。治安は良くなさそうです。運転が荒すぎて怖かったです。赤信号が見えていません。

深夜2時に帰されても親からの許可を得ずに来てしまった私に帰る場所はありません。仕方なく博多まで送っていただきました。

(↑深夜2時37分の博多バスターミナル)

仕方がないのでネカフェに泊まります。3、4時間ほどネカフェで死んだ後、始発に合わせて帰りました。

(↑朝6時の博多)

 

 

  体入を終えて

 先輩の働きを見て感じたことを正直に綴ります。ガールズバーで売り上げ上位を目指すなら、トーク力、愛嬌がもちろん必要ですが、単に稼ぎたいだけならそこまで頑張らなくとも大丈夫だと感じました。キャスト側が頑張って話さなくても客が勝手に話し続けるので、話し下手でも全然ガールズバーの仕事は全うできます。もちろん全ての客がそうとは限りませんが、相手の趣味や身の上話から話を広げていけば良いと思います。接待もカウンター越しなので触られるリスクもありません。先輩もとても優しく可愛い方達で、幸せ空間でした。しかし夜職をする上で覚悟することは、やはり生活バランスが崩れてしまうことです。私自身も朝8時に帰路につき、そのまま夕方の16時まで寝続けていました。学生の方の学校と夜職の両立は難しいと実感しました。先輩は講義を夕方に取ることで朝昼を睡眠に回しているとおっしゃっていたので、調整次第では不可能ではありません。また、ガールズバーには体験入店という制度があって1日お試しで働くことができるので、お金がすぐに必要で困っている人にはおすすめです。その日に即体入できます。私には刺激が強すぎてもう当分いいですが、次体入するなら学制服がコンセプトのガールズバーに体入したいです。

 

 

 

 

 

 

(↑朝、営業前の飲食店のホワイトボードに描いてあったぜんっぜんにてないちいかわ)