ろうそくの灯りで、話したこと。 | 桜野園 お茶で一福、心ふぅわり

桜野園 お茶で一福、心ふぅわり

水俣で、無農薬や自然栽培の緑茶、紅茶、ほうじ茶を家族でつくっています。
そんなお茶づくりと、日々の徒然。
ちゃみさんのあげまん道から学び実践から生まれる気づきも満載でお届けします。


水俣には、ステキなろうそくをつくっている方が、いらっしゃいます。

子供たちは、そんなろうそくが好きで
お小遣いで買ってきたりし、
時々思いついたように
「今日はろうそくの灯りで食べよう」と言います。



ろうそくの灯りって、
どうしてこんなに、独特の雰囲気があるんだろ。

火の灯りって、心に沁み込んできて
一緒にいる人たちと、その浸透を共有させるような何かがある。


そんな灯りの中で、
「昔は、こうやって生活していたんだろうね」から始まり
いつものにぎやかな食事とは違い、
ちょっと、しっとりと親子で話す。

昨日は台風が来ていたこともあって、
停電になったら、ろうそくの灯り、大事だね。

うちは、もし電気や水道が止まったら
困ることもいっぱいあるけど、
すぐ近くに川があるから、
水があっていいよね。

食べものが買えなくなっても、
お米をつくってるから、
なんとか食べていけそうだよね。

「栗がある!」
「うんべもある!」
「柿はいっぱいなるよね」
「食べられそうなものが、いっぱいあるね」

じいちゃんが、秋になるとガネ(カニ)やウナギやアユも獲ってきてくれるもんね。
川で魚釣ったらいいよね。


田舎は不便ともいわれるけれど、
不便は、便利。
便利は、不便。

最低限暮らしに必要なものを
自然から享受できる環境というのは、
本当に素晴らしいと思います。

安心感があるということ。
子供たちを、そういう環境で育てられること。

田舎に暮らす、私にとって必須な醍醐味のひとつです。

「土があるよね」
「土から、いろんなものが、できるよね」

なんだか、じ~んときた、息子の一言。