真剣に遊ぶ!!初めてのお茶づくり | 桜野園 お茶で一福、心ふぅわり

桜野園 お茶で一福、心ふぅわり

水俣で、無農薬や自然栽培の緑茶、紅茶、ほうじ茶を家族でつくっています。
そんなお茶づくりと、日々の徒然。
ちゃみさんのあげまん道から学び実践から生まれる気づきも満載でお届けします。


昨日も、出逢いがたくさんの、とっても充実した一日になりました☆

私は、水俣病センター相思社で開催された、「3人委員会哲学塾」に参加。
テーマは、「自分に立ち返り考える水俣、そして福島」。

大学時代の恩師と、熱いハートの皆様方、
そして学生時代、読んで衝撃だった『チッソは私であった』の緒方正人さんのお話し。

地について生きる暮らしに、以前よりは少し近づけるようになった今、
緒方さんの話は、ますます共感できました。

地元「あばぁこんね」の皆さんとの、夜の交流会も、とっても楽しかったです。


お父さんやお母さんは、稲刈り。
今年は、日照不足やイノシシの影響などあったにも関わらず、
収穫が1俵増えていたことに、大満足♪

お茶と田んぼの両立はなかなか大変ですが、
このお米作りだけは、続けていこうと決めています。


そしてそして昨日の夫はというと・・・

言ってはみるものです。

そして、言い始めたら、もう展開が。


おとといは夫と2人、
べにふうきの秋の新芽を摘みました。



一芯二葉、または一芯一葉くらいの、
ごく小さい芽だけを手摘みしました。
新芽自体が少なかったので、
1.5時間、2人で500g。




それを萎凋して(しおらせ)



昨日、手で揉みこんで。


手摘み、手もみの紅茶をつくりました。
原料の葉は、無肥料自然栽培、べにふうき。
できたのは、100gちょっと。



白っぽく見えるのは、ごく小さな葉っぱが持つ産毛です。


まずは試しに飲んでみましたが、
じわじわと、何煎でも出るお茶。
やはり、機械で摘んだり製造するのと違い、
お茶の葉1枚1枚を大切に、そのままの形を活かしてつくることができたので、
とても強く放たれる香り。

淹れるごとに、味も七変化。
最後のほうになると、渋みも出てきますが、
それが何とも軽やかな心地よい渋み。
いやみがない。

飲んだ後の茶葉は、こんな感じで、葉っぱそのままの形が残っています。


お茶は、機械化がとても進んだ作物の一つです。

特殊で秀でたお茶づくりをしない限り、
機械なしでの摘採、製造なしでは、暮らしていくことは難しいです。

ただ、機械ありきのお茶づくりは、
畑を選び、
お茶を選び、
また畑に対するダメージもあるし、
柔軟な摘採、剪定というのが難しい。

さらに、手作業の仕事が減ってしまうことで、
それまでの技術もなくなってしまう可能性もあります。

機械は本当にありがたい存在だけれど、
そんなマイナスの部分を、心の中で憂いていました。


これからは、
お茶に携わる作り手として、
真剣にお茶と遊ぶ、お茶づくり。
とっておきの、感動的なお茶づくり。

ごくごく少量でも、
そんなお茶を自分たちも楽しみ、
心からお茶を愛する皆様に、お届けできたらと思っています。

そんな、私の中では、
歴史的な、はじまりの、昨日という日。