出勤のため

目覚ましで起きる。


いつも私の布団で

枕の横でちょこんと眠ってた

ワンコがいない。


家族分の朝食を作り

身支度を整え

さてワンコに持病の薬を飲ませるために

起こさなきゃ

布団をめくって

体を揺すって

「おーい、お寝坊さん朝だよ〜起きて」

いつもならアクビをしながら

ゆっくりと起きてくる(もしくはそのまま二度寝する)

ワンコがいない。


当たり前だけど。


あの柔らかい

温かい体が存在しない。


わたしはなぜ目覚めなければいけないのだろう

なぜ普通に仕事に行けなければならないのだろう


喪失感に絶望する。


きっと私に

子供がいなければ

仕事がなければ

布団から立ち上がる気力はなかった。

あの温かい幸せの布団のぬくもりが強烈に恋しい