夫と息子が

録画している水曜日のダウンタウンを見ながら

久々に

「キモすぎる!」

「これはキツい!!」

「ウェ〜」などと言いながら転げ回っている。


そんなことを言いながらも

他の番組にかえる事はなく

画面に釘付けの父子


でもわたしは

クロちゃんに対して複雑な思いを抱いている。

彼の歪さ

異様なサマをエンターテイメントとして

楽しめる人は

無邪気に彼のことを指差し

腹を抱えて心から笑えるのだろう


でも私の中にある

沈殿した澱のような何かは

コンプレックスを充分に刺激される。


オマエノココロノナカニモ

イルヨ

タシカニ

スミッコニ

カクレテルヨ


根拠のない尊大さとか

特権意識とか

市井の人々ではない

自分だけは特別ななにかだという意識


きっと私は絶世の美女であったり

大金持ちだったら

とんでもない悪女に育ったんだろうと

ハッキリと感じる。


そうではない

普通以下の人間であるからこその

矜持として

一生隠し通すべき何かを

彼に強烈に意識させられる。


本心から善良足り得ない

自分だからこそ

感じてしまう

彼は

私にとって踏み絵だ