私事です、長くなりますのでお忙しい方はスルーお願いします~
転勤族だった夫が、もうすぐ定年になるという年に、出身地である
宮崎勤務になりました。
夫は
家族が一緒に居てこそ働き甲斐があるというもの・・・と単身赴任を
嫌がり、二人の子供はそのたびに転校を余儀なくされましたが
お父さん大好きだった彼らは、文句一ついうことなく、学校を替わって
いました。
2~3年ごとにです。
なので
転勤が一段落して、定年がまじかになった段階で
これまで有った古い家を壊して、
夫がその場所に大きな「家」を建ててくれました。
なにかあるたびに、親戚が集まっていつもいつも賑やかな「家」でした。
息子も娘も、その家から巣立っていき、夫婦二人だけの生活になりましたが
その家に7~8年住んだだけで夫は他界しました。
前日まで元気だった夫が突然「脳梗塞」で倒れ帰らぬ人となったのです。
長年、苦楽を共にしてきた私たち家族に、何一つ言い残すこともなく。
その家に
私は一人で10年、住みました。
いつも家じゅうの照明がついて、明るく賑やかだった我が家は
いつのまにか、精彩のない、みるからに寂しい建物になりました。
娘からの誘いで、持て余していた「家」を処分して都会にいる娘と同居するように
なったのですが、
ある時、里帰りした際に、手放した我が家をひと目見たくて夜陰に紛れて
家の前を通ってみました。
なんと
かっての賑やかだった「我が家」がそこにありました。
家中の照明が点いて、家の中から笑い声さえ聞こえてくるような・・。
これでよかった‥老いかけていた「家」に命が蘇ったような気がして
これで前へ進める・・・と。
前置きが長くなりましたが
このほど、息子が中古の戸建て住宅を購入しました、鳥取にです!。
7~8000万が相場の都会のマンションに比べると、信じられないぐらいの
お値段だったそうで。
200坪はありそうな土地に、純和風の大きなお屋敷です。
かっては
家主夫婦とそのお互いのご両親、四人の子供さん・・と大家族で住まわれていた家、
ご両親も、祖父母も他界され、お子さん三人も県外で出て行かれて、いまでは
末の子供さんがその広いお屋敷に一人で住まわれていたらしいのですが。
やはり
大きすぎる家を持て余し、この度、手放されることになったのだそうで。
今日は
そのお屋敷の「鍵」渡しがあったので
博多から来ている細君と、二匹の犬も連れて、新しい住処を見に
行って来ました。
門から玄関までがかなりある~~。
白壁に日本庭園、大きな土蔵もあります。
石庭も!
裏庭もいいカンジ
ひろ~い玄関ホールに、戸惑う「ちゃちゃ」&「ねね」
書斎も素敵
私が住む離れのリビング、奥に8畳の和室があります。
息子たちと同じ屋根の下ですが、キッチンもお風呂・トイレもすべて独立~。
はからずも
建築は、私が手放した宮崎の家とほぼ同じ年です。
かなり古い建物なので
これから
リフォーム作業に入って(8割方洋風にするのだそうで)
この夏には
博多の細君が仕事を辞めて鳥取へやってきます。
またまた、引っ越しですが
多分、今度こそ私にとっては「終の棲家」となるはず。
息子夫婦と、二匹の犬と一緒に
寂しかった「家」に活気を蘇らせよう・・・と思いつつ。